「本当に4番の適性を感じる」
息詰まる0−0の投手戦。勝負を決めたのはDeNAの4番・牧秀悟の一振りだった。
前日は完封負けで、この日も11回まで4安打無得点と打線が沈黙を続ける中、12回一死から打った瞬間それとわかる豪快な14号ソロをレフトスタンドへ突き刺し試合を決めた。
お立ち台に上がった牧は「それまで全然打ってなかったんですけど、ああいう長い試合、最後決めることができてよかったです。打った瞬間、感触良かったので行ったかなと思いました」と笑顔。続けて「ピッチャーの方たちがすごく最後まで粘り強く投げてくれてたので、何とか勝ちをプレゼントできてよかったです」と声を弾ませた。
9日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた岩本勉氏は「すごい一発でしたね」と第一声。解説者として出演した坂口智隆氏も「本当に4番っぽい選手だなと思いましたね。試合を決めるホームランであったり、タイムリーであったりをよく見るんですよね。決めるシーンを。そういうのは持って生まれたじゃないですけれども、本当に4番の適性を感じますよね」天性の才能があると評価。
この日は初回、7回、9回といずれもランナーを置いた場面で打席に立ち、4打席連続凡打に終わっていたが、岩本氏は「前の4打席はなんだったんだろうと思うくらい」と決勝の一打を振り返ると、坂口氏も「試合を決める場面では別人になるので」と解説した。
これぞ4番の働きで掴んだ1勝。この男が打てば、DeNAは活気付く。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』