「やっと掴んだ自分の良さ」
西武はソフトバンクに2-1で競り勝ち、7月初勝利。
先発・隅田知一郎は、チェンジアップとスプリットを駆使したテンポのいいピッチングで、ソフトバンク打線を翻弄。6回に三森大貴にソロホームランを許したものの、7回3安打1失点の好投で今季4勝目(7敗)を挙げた。
10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた野村弘樹氏は「右バッター左バッター関係なくスプリットとチェンジアップをうまく使っていました」と振り返り、「軌道が違ったりするので、なかなか芯で捉えられず、ボールちょっと上っ面だったり、下に入ってフライになったりと(バッターは)スプリットかチェンジアップか分かりづらいんだと思います」と投球を分析。
「今日のようなピッチングができるというのは、本人も自信になったと思います。まだこれで4勝で負けが多いんですが、今日のピッチングをキッカケにしてほしいですね。次が大事です」とはっぱをかけた。
同じく解説を務めた谷沢健一氏も「不可思議な球質なんですよ。バッターからすると捉えにくい球質」と指摘。「なかなか勝てなかったピッチャーがやっと掴んだ自分の良さじゃないかな」と、ここまで勝ち星に恵まれず苦しんできた左腕の成長に期待を込めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』