ニュース 2023.07.15. 05:30

ENEOSが初戦突破 小豆澤誠が大会第1号の3ラン含む2安打4打点「連覇する覚悟で練習してきた」

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ENEOS・小豆澤誠内野手
【第94回都市対抗野球大会・1回戦】
○ ENEOS 10 - 3 バイタルネット ●
(14日・東京ドーム)

 社会人野球の祭典、第94回都市対抗野球大会が14日に開幕。前回大会王者・ENEOS(横浜市)が13安打10得点の猛攻でバイタルネット(新潟市)を下し、2回戦へと駒を進めた。「6番・二塁」でスタメン出場した小豆澤誠内野手(28)は今大会第1号となる3ランを放つなど、2安打4打点の活躍で勝利に貢献した。

 凄まじい打球音を奏で、小豆澤はゆっくりと走り出した。3点リードの6回二死一・三塁。カウント2−2からの6球目、外角高めの変化球を捉えた打球はENEOSのファンでオレンジ色に染まった右中間スタンドへ飛び込んだ。一塁ベースを回ったところでガッツポーズが飛び出し、「去年も1周したな、気持ちよかったな」と笑顔でダイヤモンドを一周。試合を決定づけるには、十分すぎる一撃だった。

 2−2の5回一死満塁では一時勝ち越しとなる犠飛、8回には二死から二塁打をマークするなど、2安打4打点と大暴れ。大久保秀昭監督(54)は「僕に貸しもあると思うので。彼の能力を持ってしたら、まだまだやってほしい」とさらなる活躍に期待を寄せた。

 主役級の活躍で、白星発進に大きく貢献した小豆澤だが「本当は主役じゃなくて自分は脇役。チームのために徹してやらないといけないので、勘違いしないように頑張ります。連覇する覚悟で練習してきたので、狙って取りにいきたい」。前回大会の決勝・東京ガス戦では勝利を決める勝ち越し弾放ち、チームを日本一に導いた男が、今大会も自らのバットで頂点に導いてみせる。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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