通算2000安打まで“あと32”
中日は15日、敵地での阪神戦に6-4で勝利。土壇場9回に追いつき、延長10回に勝ち越してオールスター前最後の3連戦の初戦をモノにした。
ヒーローは決勝打を含む4安打1打点と大暴れを見せた37歳のベテラン・大島洋平だった。第2打席から第4打席まで3打席連続で安打を放つと、2点を追う9回表無死一・二塁のチャンスではしっかりと一塁に転がす進塁打を放ってチャンスを拡大。続く岡林勇希の2点適時打を呼び込んだ。
さらに延長10回表には二死一・二塁のチャンスで右翼線に弾き返す値千金の勝ち越し打。相手のミスも絡んで一気に二者が還り、試合を決めた。
お立ち台に登った大島は「相手のラッキーなミスでまた流れがこっちに来たので、自分が決めてやると思って打席に入りました」と殊勲打を回想しつつ、。4安打の固め打ちには「なかなか3本目というのが出ず、自分自身も満足いく成績を残せていないですが、とにかく1本でも多くヒットを打てるように頑張っていきたいと思います」と力強く意気込んだ。
15日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の鳥谷敬氏は、通算2000安打まで“あと32本”とした大島について「ここら辺から自分でも数えると思います。周りも数えますよね。球場にも“あと何本”というボードを持った人がいると思います」と自身の経験も踏まえながらコメント。「自分は早くそれをゼロにして終わりたいとずっと思っていました」と振り返り、当時の気持ちを思い返していた。
ここからは重圧との戦いになってくるが、鳥谷氏は「チームの順位がどうなるか、という時期には2000本を達成するのではないか」と予想。「頑張ってほしい」とエールを送った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』