2023.07.16 17:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 2 | 終了 | 3 | 広島東洋カープ |
横浜 |
まさかの落球
東の力投に三浦監督の早めの仕掛けも実り、全員で終盤に追いついた一戦は、関根のまさかの落球から流れが変わり、広島に痛すぎる連敗を喫してしまった。
先発の東克樹は、2回にデビッドソンに逆球をライトスタンドへ運ばれ2失点するも、6回には早くも代打の切り札楠本泰史を投入し、しっかりと期待に応えるタイムリー二塁打でやっと1点を返す展開に。東も7回まで投げ切ると、三浦監督も山本祐大に関根大気を代打起用で内野安打、東に代えて大和に送りバントを決めさせると、1番の梶原昂希にも宮﨑敏郎を惜しみなくコール。ここはセカンドゴロに終わったが、桑原将志が四球でつなぐと、キャプテン・佐野恵太がライト線へ白球を弾ませ、ついに試合を振り出しに戻した。
盛り上がるスタジアムに登場した伊勢大夢は、連続三振で簡単に2アウトを奪い、上本崇司も力ないライトフライで打ち取った。
多くのベイ党が次の回の攻撃に思いを馳せた瞬間、関根大気がまさかの落球。伊勢も気持ちを入れ直し野間峻祥に対峙したが、最後のフォームがやや甘くなりセンターへ運ばれると、桑原将志の必死のバックホームも大きく逸れ、痛恨の勝ち越しを許してしまった。
最終回も一打サヨナラのチャンスを作るも、期待の佐野恵太と牧秀悟が打ち取られゲームセット。昨日にも増してスタンドからは大きなため息が響いた。
試合後三浦監督は関根の落球に「アレはアカンでしょ。完全に追いついていましたしね。絶対ってことはないかもしれないですけど、スキなのか油断なのか」と厳しい表情。打線についても「追い越すというところまで行けなかったというところですけど」と悔しさを滲ませながら「流れ的なものでも、2アウトからの落球というのは、どれだけ流れを変えたかということもありますしね」とあのワンプレーに戻って再度苦言を呈した。
ただ「関根だけではなくチームとして受け止めないといけないと思いますし、細かいミスもありましたし、まだまだチームとしてやっていかないといけない。もちろんそこを浸透させられていないってところは監督の責任です。その辺を取り組んでいかないとこの先、上に行けない」と自らも責めていた。
これで広島と代わって3位転落となったが「明日また勝てば変わってくる訳ですし」と再びファイティングポーズを取った指揮官。オールスター前最後の一戦は、なんとしても勝たなければならない。
取材・文・写真 / 萩原孝弘