3発・16安打で乱打戦を制す
ヤクルトは17日、神宮球場で巨人と対戦し、11-10でサヨナラ勝ち。4時間19分のロングゲームを制し、前半戦最後のカードを3連勝で締めた。
劇的勝利の立役者はプロ4年目の武岡龍世だ。延長10回二死一・三塁の場面でレフトへサヨナラ適時打を放ち、乱打戦に終止符を打った。
サヨナラ打の場面で武岡は「もう一回気合を入れ直した。良い集中ができた」と話し、「真っすぐを狙っていました。サヨナラの経験がなかったのでどうしたらいいのか」と、人生初のサヨナラ打に笑顔がはじけた。
さらに高卒3年目の内山壮真が2ホーマーの活躍を見せた。序盤から点の取り合いで6-7。1点差で迎えた4回二死満塁の場面で左中間席へ逆転の6号グランドスラムを放つと、右拳を突き上げた。
内山は4-0の初回にも、巨人先発の菅野智之から5号2ランを放ち「良い流れだったので流れに乗って積極的に打ちました。追加点が取れて良かったです」とコメント。これで6-0とし、菅野をマウンドから降ろした。
この日は4番の村上宗隆にも16号3ランが飛び出すなど、打線に本来の勢いが戻りつつあるヤクルト。オールスターゲームを挟み、22日から勝負の後半戦へ向けて走り出す。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)