1年目から3年連続2桁本塁打は球団3人目
前半戦のラストゲーム、阪神の悩める大砲・佐藤輝明の効果的な一発が飛び出し、中日相手に4−1と快勝した。
初回中日先発の涌井秀章から、1番の森下翔太がいきなりレフト前にヒットを放ち、ノイジーの四球などで2死1−2塁のチャンスの場面で打席が回ってきた佐藤輝明は、低めの直球をしっかりと捕らえ、右中間スタンドへ白球を弾ませた。この3点の先制パンチが効き、阪神は前半戦首位ターンを決めることに成功した。
ヒーローとなった佐藤輝明は「打った瞬間良い手ごたえだったので、久しぶりだったんでどういう表情で走っていいか分かんなかったですけど、でもとにかく嬉しかったです」と笑顔でファンの声援に応えていた。
17日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた谷沢健一氏は「ファームに落とされたりね、随分とバッティングの面で苦労してますけど、今日のホームランは呼び込んで、低めですけどもいい身体の回転でした」と合格点。
同じく解説の坂口智隆氏は「引っ張って強く遠くに飛ばせるバッターだと思うんですけど、やっぱり見すぎてしまうんです。結果も出ていないので、丁寧にというところが今まで差し込まれたりというのが目立っていた」とここまでの不振の原因を分析し「このくらい思い切って引っ張ってもいいのかなと言う感じはしますよね」と現状打破のヒントを口にした。
佐藤はこの一発で1年目から3年連続2桁本塁打をマーク。球団では田淵幸一氏、岡田彰布現監督に続き3人目の快挙を達成した。この豪快メモリアル弾で、後半戦は目覚めることができるのかにも注目が集まる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』