ヤングスワローズの活躍で乱戦に勝利!
ヤクルトが巨人とのノーガードの殴り合いを制し、オールスター前の一戦を勝利で締めくくった。
両軍あわせて30安打、21得点の乱打戦。勝利に貢献したのは若い2人だった。まず初回、巨人先発・菅野智之の立ち上がりを攻め、ドミンゴ・サンタナのタイムリーと村上宗隆の16号3ランのあと、内山壮真にも2ランが飛び出し一挙6得点で菅野をKO。
一気に流れを掴んだかに見えたが、ヤクルト先発・市川悠太も打ち込まれるなど4回には逆転される展開に。しかしその裏、2アウト満塁のチャンスに内山がプロ初となるグランドスラムで再逆転に成功した。しかしリリーフ陣が踏ん張りきれず10-10の同点となった延長10回、2アウト1−3塁のチャンスに打席が回ってきた4年目の武岡龍世が、巨人の中川皓太からレフトへサヨナラタイムリー。両軍30安打の壮絶な乱打戦に終止符を打ち、東京ダービーをスイープで終えた。
ヒーローとなった武岡は「最高です!絶対に決めてやるっていう気持ちで行きました。今チームも連勝が続いていて、この連勝の勢いを落とさずに後半戦も突っ走りたいと思います。応援よろしくお願いします」と笑顔を弾ませた。
17日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた谷沢健一氏は「いつ終わるか分からなかった」と二転三転したゲーム展開に正直な感想を述べながら、殊勲打の武岡に「しっかりね、中川投手の真ん中から外に寄ったストレートを弾き返しましたよ。なかなかいいバッティングだった」と称賛。4打数3安打の捕手・内山には「マスクを被りながら満塁ホームランと2ランの6打点」と驚きを隠さなかった。
この日解説者として出演した坂口智隆氏も「本当にすごいですね。チャンスに強い印象はあったんですけど、本当に思い切りよくいい結果になりましたよね。これからレギュラーとるためにはどんどん数字を残していかないといけないので、いい日になったんじゃないですかね。バッターとしては寝るまでは喜んだらいいと思います」と笑顔。しかし10失点と投手を引っ張りきれなかったことには「キャッチャーとしては反省するところはして」とOBとしての要望も忘れなかった。
前半戦をいい形で締めくくった高津スワローズ。若い力を生かし、後半戦の躍進に期待したい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』