「鍵を握るチームリーダ」
19日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース2023』に出演した井端弘和氏と谷沢健一氏が後半戦の展望を語り、DeNA逆転優勝のキーマンに佐野恵太を挙げた。
佐野は今季ここまで、83試合すべてに出場し打率.270、8本塁打、打点38と強力DeNA打線の軸としてフル稼働。3年連続で打率3割越えを達成し、昨季は初の最多安打のタイトルを獲得するなど、今季も個人タイトル獲得に期待が懸かっているものの、打率2割台とまだまだ本領発揮とはなっていないようだ。
今季の佐野について井端氏は「ここまでまだ2割台の成績ですけど、佐野にしてはまだまだかなという感じですよね。牧と宮﨑の状態がとても良いですけど、佐野がこの打率でチームが首位と3ゲーム差の3位と好位置につけているので、今季終了した時に佐野が3割以上打っていれば優勝しているのかなと思います。もうひと踏ん張りして頑張って欲しいと思いますね」と佐野の活躍がDeNAの鍵を握っていると話した。
谷沢氏は「昨季より成績が落ちているのは、引っ張りの意識が目立っているからだと思います。ライト方向への意識が強くて、体が反ってしまっているので、そうなると打率も落ちてきますし、得点圏でもヒットが出にくくなりますからね。佐野はどの方向にも打てるバッターだと思うので、引っ張りに固執することなく逆方向への意識をもっと持つことができれば、さらにチームに貢献できると思います」と佐野の打撃を分析した。
一時は首位に浮上するなど好調に見えた前半戦だったが、結果的には首位と3ゲーム差の3位でオールスターブレイクを迎えることになったDeNA。1998年以来の優勝へ向け、鍵を握っているのは生え抜きのチームリーダ・佐野恵太なのかもしれない。背番号7の後半戦の活躍に期待して見ていきたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』