◆ 最下位で折り返したチームの起爆剤として期待
『マイナビオールスターゲーム2023』の第2戦が20日にマツダスタジアムで行われ、パシフィック・リーグが6－1で快勝。2021年の第2戦から続く連勝を「5」まで伸ばした。
第2戦のMVPは「4番」に大抜擢された日本ハム・万波中正がゲットした。4回の第2打席でDeNAのトレバー・バウアーと相対すると、“球種予告投球”に真っ向勝負。2ボール・2ストライクからの131キロスライダーをフルスイングで完璧に捉えると、打球は左中間スタンドの中段まで飛び込んだ。
打たれたバウアーも思わず苦笑いの2戦連発を叩き込むと、6回の第3打席では右中間突破の二塁打を放ってこの日は2安打・1打点の躍動。見事にMVPを手にした。
試合後のヒーローインタビューでは「最高です！」と喜びを爆発。さらに4番としてフル出場したことには「本当にすごい先輩方がいる中で4番で使ってもらって感謝してますし、最高の結果が出て本当に良かったと思います」と笑顔を見せた。
20日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏も、「本人も“4番を打たせてもらって”と言っていたけど、自分でもやる気が増していたと思うんですね」とし、重責を力に変えたのではと推測。
そのうえで、バウアーからの一発には「球種が分かっているとは言え、素晴らしいスイングでしたよね。やっぱりボールを飛ばせる。楽しみなバッターに成長してきましたよね」と目を細めた。
同じく番組に出演した解説者の五十嵐亮太氏も「オールスターでMVPを獲る人って、華があるんです。過去もそうですし、そういった選手たちは後半戦も良い活躍をする選手が多いので、後半戦にこの流れを生かしてもらいたいですね」とスター性を高く評価しながら、後半戦の活躍に期待を寄せる。
最後にMCを務めた野村弘樹氏も「日本ハムは4番を誰にするかという中で、万波選手はその筆頭だと思う。その中でこのオールスターの活躍ですからね。本人も自信にもなり、励みにもなり、弾みにもなる」と同じように後半戦のさらなる爆発に注目した。
本人も「これを弾みに、後半戦で良い戦いができるように頑張ります」と力強く意気込みを語っており、リーグ戦最下位が待ち遠しいところ。
特にチームは前半戦を10連敗で終えて最下位ターンとなっただけに、球宴でひと皮むけた万波が起爆剤となることができるか。5年目・23歳の大暴れに期待したい。
☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』
