【第94回都市対抗野球大会・2回戦】
○ ヤマハ 5 - 0 JR東日本東北 ●
(21日・東京ドーム)
ヤマハ(浜松市)がJR東日本東北(仙台市)に完封勝ち。元DeNAの4番・網谷圭将外野手(25)が大会第30号となる2ランを放つなど4安打4打点の大暴れ。チームを10年ぶりに準々決勝進出に導いた。
最高の感触が、網谷の両手に広がった。2点リードの4回二死三塁、1ボールからの2球目。「1回戦は消去的な打撃をしていたので、しっかりとファーストストライクから自分のスイングをしようと心がけていました」。内角141キロ直球を完璧にとらえ、打った瞬間にスタンドインを確信。相手外野手がほとんど動けない打球速度170キロのすさまじい当たりは、左翼スタンドへと突き刺さった。
初回は一死一・二塁から先制の左前適時打を放つと、3回無死二塁で迎えた第2打席は左翼線へのタイムリー二塁打でリードを広げた。4回には待望の都市対抗初アーチが飛び出すなど、4安打4打点と大爆発。三塁打が出ればサイクル安打だったが「全く考えていなかった。4、5点差といえど都市対抗では余裕が出てこない。どうやったら勝てるか、どうやったらもう1点取るかということしか考えていなかった」とチームの勝利を第一に考え、4番の仕事を全うした。
チームはベスト8進出を決めたが「10年ぶりなので嬉しいですけど、僕たちのゴールはそこではない。1つずつ優勝に向かって、自分たちの野球をやっていきたい」。背番号5の存在は、頼もしさを増すばかりだ。
取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
○ ヤマハ 5 - 0 JR東日本東北 ●
(21日・東京ドーム)
ヤマハ(浜松市)がJR東日本東北(仙台市)に完封勝ち。元DeNAの4番・網谷圭将外野手(25)が大会第30号となる2ランを放つなど4安打4打点の大暴れ。チームを10年ぶりに準々決勝進出に導いた。
最高の感触が、網谷の両手に広がった。2点リードの4回二死三塁、1ボールからの2球目。「1回戦は消去的な打撃をしていたので、しっかりとファーストストライクから自分のスイングをしようと心がけていました」。内角141キロ直球を完璧にとらえ、打った瞬間にスタンドインを確信。相手外野手がほとんど動けない打球速度170キロのすさまじい当たりは、左翼スタンドへと突き刺さった。
初回は一死一・二塁から先制の左前適時打を放つと、3回無死二塁で迎えた第2打席は左翼線へのタイムリー二塁打でリードを広げた。4回には待望の都市対抗初アーチが飛び出すなど、4安打4打点と大爆発。三塁打が出ればサイクル安打だったが「全く考えていなかった。4、5点差といえど都市対抗では余裕が出てこない。どうやったら勝てるか、どうやったらもう1点取るかということしか考えていなかった」とチームの勝利を第一に考え、4番の仕事を全うした。
チームはベスト8進出を決めたが「10年ぶりなので嬉しいですけど、僕たちのゴールはそこではない。1つずつ優勝に向かって、自分たちの野球をやっていきたい」。背番号5の存在は、頼もしさを増すばかりだ。
取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)