地元からのさらなる期待を力に
“ハマの4番”に新たな勲章が加わった。DeNAの牧秀悟が、23日、出身地である長野県中野市の市民栄誉賞を受賞した。この栄誉賞はスポーツ、学術、芸術等の分野において活躍し、中野市民に明るい希望を与えた人を称えるものとされ、今回は藤沢勇さんと牧秀悟の2回を含めて述べ18人目の受賞となった。
湯本隆英中野市長から「WBCや、オールスターなどの活躍で、人気実力ともに兼ね備えたプレーが野球ファンや中野市民の明るい話題となった」ことが受賞の理由と説明。またDeNAにも昨シーズン以上の成績を臨んでいるとした。
原澤年秋中野市議会議長からは「ルーキーから数々の記録を更新し、2年目以降はチームの4番打者として打線の中心を担っている」とDeNAでの活躍にも言及。また「世界の舞台で活躍したいという児童が増えること」にも期待していた。
その後、表彰状及び中野市の特産品のシャインマスカットなどの贈呈が行われ、牧本人も「この度は光栄な賞をいただき、本当にありがとうございます。ますます今年も活躍して、中野市民に勇気と希望を与えられるような選手になっていきたいと思います。本日はどうもありがとうございました」と喜びを表現した。
牧はルーキーイヤーからセカンドのレギュラーを勝ち取ると、2年目の昨シーズンは球団史上初に2年連続20本塁打オーバーを達成。目標の打点王には届かなかったものの、リーグ2位タイの87打点を記録し、ベストナインにも輝いた。今年はWBCで日本代表にも選出され、世界一の称号も獲得。チームでもここまで全試合4番として出場し打率.280、ホームラン16本はリーグ3位、打点56は堂々リーグトップと、十分な働きを見せている牧秀悟。
地元からのさらなる期待を力に変え、これからも球界に名を残すプレーを見せて行ってくれそうだ。
取材・文 ・写真 / 萩原孝弘