東都大学野球春季リーグ戦の個人タイトル表彰式が23日、都内のホテルで開催された。今春の入替戦で1部昇格を果たした東洋大のドラフト候補左腕・細野晴希投手（4年・東亜学園）は最高殊勲選手、最優秀投手、最優秀防御率、ベストナインの投手4冠に輝いた。

　今春の2部リーグ戦では7試合に登板し、無傷の5勝で防御率0.82をマーク。安定感のある投球で、チームを2部優勝に導いた。入替戦でも185球の熱投で完投勝利を挙げるなど、5季ぶりの1部昇格に大きく貢献。タイトルを総なめにしたエース左腕は「負けなかったことは良かったと思います。秋の目標はもちろん優勝ですけど、2部に行ってはいけない。入替戦回避を最優先に考えた上で、優勝を目指していきたいです」とラストシーズンの目標を力強く宣言した。

　今秋からは神宮に主戦場を移し、大学ラストシーズンを迎える。1部で対戦したいバッターには、侍ジャパン大学代表でチームメートだった青学大・中島大輔主将（4年・龍谷大平安）を指名。「日米大学野球選手権の2試合目で、僕は全然ダメだった。その日は大輔もけん制アウトになって、（桐蔭横浜大の）古謝も四球を出したり。試合後、3人で『ダメトリオじゃん』と一緒にご飯を食べて、色んな話をした仲間なので、次は戦ってみたい」と笑みを浮かべた。また、投げ合いたいピッチャーには同大会でともに汗を流した国学院大・武内夏暉投手（4年・八幡南）の名前を挙げ「同じ左投手、仲も良いので戦ってみたい」と対戦を心待ちにした。

取材・文＝灰原万由（はいばら・まゆ）