獲得理由は「3つ」
DeNAは27日、トレードで獲得した西浦直亨選手(32)の入団会見を実施。背番号は「39」に決まった。
西浦は突然の移籍について「驚いたのと、期待感の半々といった感じ」と率直な感想を述べながら、新天地となるDeNAというチームに対しては「ポテンシャルの高い選手が多いですし、勢いづくとなかなか止められない」と印象を語る。
また、会見に同席した進藤達哉編成部部長は「右バッターということと、パンチ力もあるということ。また優勝経験も持っている内野手」という3つのポイントを強調したうえで、「内野ならどこでも守れるということで、戦力になると期待している」と獲得に踏み切った理由を説明した。
新たなホームとなる横浜スタジアムに関しては、「ホームランも打っていますし、良いときも悪いときも含めて、結構試合はさせてもらっているので慣れているとは思っています」と西浦。続けて「自分の良さである思い切りの良さを前面に出して、バッティングも守備も、走塁も頑張りたい」と意気込む。
今季は一軍で6試合の出場に留まっているが、二軍では32試合の出場で打率.306をマークしていることもあり、「身体も元気ですし、怪我もなく、ファームではバッティングの調子もいい。順調に来ていると思います」と目をギラつかせた。
さらに「番長と言われてるだけあって、かっこいい」と憧れる、同じ奈良県出身の三浦大輔監督からは「ひと花、ふた花ではなく、満開の花を咲かせてくれといわれたので、それに応えられるように頑張りたい」と闘志を燃やしていた。
球団歌のレコーディングにも意欲?
DeNAには同じ法政大学の出身者が多く在籍しており、再びチームメイトとなる先輩の三嶋一輝と後輩の石田健大には「お世話になります」と早速LINEで連絡を取ったという。
ところが、「実は石田とは連絡が取れたのですが、三嶋さんからは返ってきていないんです……」とまさかの告白も。「なので、石田に“伝えておいてくれ”と連絡しました」と苦笑いをしながら明かした。
また、ヤクルト時代はつば九郎を悶絶させるほどの歌声も話題に。DeNAといえば球団歌『熱き星たちよ』を選手や監督・コーチが熱唱する動画が球団公式YouTubeにて公開されるのが恒例となっているが、西浦はこれにも「ちょっと練習してきます」と色気を見せて笑いを誘った。
明るさがウリのチームに馴染みそうなキャラも武器に、目標のひとつとして掲げた「ホームランを打ってスタンドへデスターシャ」を何度も見せてもらいたい。
取材・文=萩原孝弘