◆ 「この一発が浮上のきっかけになる」
DeNAは27日、敵地での中日戦に2-1で勝利。両先発の手に汗握る投手戦が繰り広げられたが、頼れる主砲のひと振りで奪ったリードを最後まで守り抜き、4カードぶりの勝ち越しを決めた。
0-0で迎えた3回の攻撃だった。一死一塁で打席に入った宮﨑敏郎は2ストライクと追い込まれながらも3球目の速球を強振。打球はDeNAファンが詰めかけた左翼席中段へ一直線で飛び込み、これが先制の14号2ラン。自身6月18日以来の久々の一発で、大きな2点をもたらした。
その後は先発のトレバー・バウアーが7回まで中日打線を1点に抑え、8回は伊勢大夢、9回は森原康平がそれぞれ無失点に抑えゲームセット。接戦を制したDeNAが敵地での3連戦に勝ち越した。
同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた野村弘樹氏は、DeNAの勝利について「打線自体が7月に入って低調だったんですが、今日はこの2ランが結果的に効きましたね」と宮﨑の一発を高く評価した。
同じく番組に出演した館山昌平氏も「中日としては絶対に起こしてはいけないバッターでしたよね」としたうえで、「やっぱり宮﨑選手が打つことで打線に繋がりが生まれてくる。DeNAとしては浮上を目指すためには必要なピースですよね」と解説した。
開幕直後は3・4月度の月間MVPを受賞するなど絶好調だったものの、7月は月間打率.208と不振にあえいでいた宮﨑。現在3位のチームがもう一度優勝争いに食い込んで行くために、この男の復調はなくてはならないものだろう。
野村氏は最後に「この一発が(浮上の)きっかけになる可能性がありますからね」と締め、ここからの上昇に期待を寄せた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』