日米通算200勝まであと「4」勝
楽天は3日、敵地でのオリックス戦に9-1で快勝。先発した田中将大は8回1失点の好投で今季6勝目(6敗)を挙げた。
試合前の時点で対オリックスは2戦2敗、防御率15点台と苦戦が続いていたベテラン。この日も立ち上がりの初回に1点を失い、その後も走者を背負う展開は続いたものの、2回以降はスコアボードにゼロを刻んで行く。
打線の援護も追い風に、気が付けば8回まで続投。101球で被安打5・与四球2つ、3奪三振で1失点という危なげない投球で今季の対オリックスは3戦目にして初めての勝利を掴んだ。
日米通算196勝目を挙げた34歳の熟練の投球について、3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した笘篠賢治氏は「試合中でも冷静に投球スタイルを修正していくことができますよね。そして力に頼ることなく、とにかく丁寧にコントロールよく投げていた」と印象を述べた。
そのうえで、「この夏場の一番しんどい時期に、8回までしっかりと投げきってくれましたよね」と語り、特に長いイニングを消化した点を強調。「点差が開くと、投球がアバウトになることもあると思うんです。楽をするというわけではないですが。その中で見せた集中力にすごさを感じましたね」と続け、リードが拡大しても雑になることなく丁寧な投球を続けた姿勢を賞賛した。
ベテランの力投もあって、チームはこのカード3連敗を回避。加えて、前日は接戦の中で勝ちパターンのリリーフをつぎこんでいたこともあり、ブルペン陣を休ませることができたというのも田中のファインプレーと言える。
笘篠氏も最後に「田中にとってもチームにとっても大きな一勝」とコメント。この快勝をキッカケに、8月反攻へとつなげていきたいところだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』