失策数はリーグ最多の70に到達
日本ハムは失策が響き、ソフトバンクに2連敗。先発したポンセは5回2失点(自責0)で4敗目を喫した。
両軍無得点で迎えた3回、二死満塁から4番・柳田悠岐のゴロを処理した遊撃手・奈良間大己が悪送球。その間に三塁走者が生還し、先取点を献上した。6回には、この回からマウンドに上がったロドリゲスが今宮健太に右越えソロを被弾。8回には4番手・石川直也が3点を失い、流れを引き寄せることができなかった。
打線は4回、一死満塁から8番・伏見寅威の内野ゴロの間に挙げた1点のみ。投打が噛み合わず、カード勝ち越しとはならなかった。
6日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した齊藤明雄氏は失策から先制点を奪われた場面について「(柳田の打球は)ヒットでもいいんじゃないかなという所に転がっているんですが、ちょっと奈良間の肩が弱かったかな…」と振り返り、「エラーになって1失点というのは(影響が)大きいですね」と指摘。先発のポンセが近藤健介に押し出し四球を与えて2点目を失ったことには「4球ともストレートでフォアボールなんですが、当たっているというイメージがあったのか、エラーでがっかりしたのかもしれないのですが、まったくボールが落ち着いていない高めに抜けたフォアボールでした」と、失策が多少なりとも影響したとの見解を示した。
また、5回に三塁手・清宮幸太郎が三森大貴のサードゴロを悪送球で出塁を許したことにも言及。「ポンセは(三森を)上手く打ち取っているんですよ。でも、清宮が送球を焦ったのか引っ掛けたのか逸れてエラーになってしまった。1点差になってピッチャーは『よしいくぞ』となった(矢先の)先頭打者のエラーですからね。ピッチャーは気持ちが落ちますよ」と、失点にはつながらなかったものの、投手陣の足を引っ張る拙守に苦言を呈した。
日本ハムの失策数はリーグ最多の70。三遊間を守る清宮と奈良間は打撃面は好調だが、8月の6試合でともに3失策を記録するなど、守備面では脆さを露呈している。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』