エースもチームも救う快打!
前のカード、首位阪神に3タテを喰らい4位転落したDeNAが一転この日は快勝。初回の4点ビハインドを跳ね返す逆転劇を見せ、再び3位に浮上した。
エース今永昇太を先発に立て必勝を狙ったDeNAだったが、初回にまさかの5安打を集められ一挙に4失点と苦しい立ち上がり。しかし当たりの止まっていた打線がこの日は奮起し、4回には中日先発の左腕・小笠原慎之介からネフタリ・ソトと大田泰示の右打者コンビが連続ホームランで1点差に詰め寄る。5回には牧秀悟がライトへ大飛球を打ち上げると、打球は風にも乗りフェンス直撃の三塁打でついに同点に追いつく。7回には再び牧が右中間を抜く勝ち越しタイムリーを放つと、打線も勢いづき終盤に3点を奪うことに成功。結果的には7-4のスコアで快勝した。
お立ち台に上がった牧は、この日が嫁の誕生日と明かし「いつもありがとうー!」と絶叫。「負けが続いていましたが、選手は誰1人として諦めていません。明日も勝ちましょう!」とファンに共闘を求めつつ、笑顔で締めた。
同点と勝ち越しのタイムリーを放った牧に対し、8日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した高木豊氏は「やっぱりチームの中心で引っ張っていかなくてないけない、そのど真ん中にいるわけですから」とチームの勝ち負けに直結する存在と明言。その上で「バッティングは素直ですよね。やみくもにホームランを打ちに行くのではなくて、ほんとうにいい活躍だと思います」とこの日も右方向へ2本飛ばすなど、状況に応じて広角に打てる技術を称えていた。
同じく解説の館山昌平氏は「エースの今永投手がすこし重い展開にしてしまったのを救った、4番の仕事ですね」と、元ピッチャー目線で大量失点をフォローした活躍に目を向けていた。
番組MCを務めた谷繁元信も「これで少し流れが良くなるのでは」と明日から再び上昇気流に乗っていけるのではとOB目線期待していた。
勢いに乗れば突き進むDeNAが、再び上がっていけるのか。明日の戦いに注目したい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』