リリーフ陣が打たれ186勝目ならず
ヤクルトが本拠地で鮮やかな逆転勝ち。広島相手に5-4と接戦を制し、カード初戦をモノにした。
ヤクルト先発・石川雅規投手は、立ち上がりに3安打を集められ2失点と苦しいスタートとなると、2回には坂倉将吾にソロホームランを許し計3失点。しかし3回には塩見泰隆のタイムリーなどで同点となると、4回には主砲・村上宗隆のホームランで逆転。援護をもらったベテランは持ち前の修正力を発揮し、5回1/3を投げ、被安打6、失点3と粘投を披露し、勝利投手の権利を持ち降板した。しかし7回に救援陣が失点し石川の勝ち星は消滅。チームは勝利したが、石川の186勝目と神宮での歴代最多勝を更新する92勝目はお預けとなってしまった。
8日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた谷繁元信氏は「石川に勝ちを付けて欲しかったんですよ」と実感を込めてコメント。解説者として出演した館山昌平氏も「そうですね…」と苦笑いしながら同意すると「あそこはワイルドピッチも絡みましたし、非常に難しい打球もありましたし…」と7回の2死から菊池涼介に暴投付きの四球のあと、小園海斗の内野安打で同点とされた場面を振り返った。しかし「ただ初回と2回で3点取られましたけど、6回途中までしっかりと抑えました」と労った。
もう一人の解説者の高木豊氏は「心折れると思うんですよ。立ち上がりに3点も取られると。ただ修正能力はすごいじゃないですか。諦めないその気持があれば、絶対に200勝いけますよ」と太鼓判を押していた。
最後に谷繁氏は「3人共大好きですからね」と解説陣の総意として43歳のベテラン左腕への活躍に期待を込めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』