理想的な試合運びで完勝
前半戦で見せた勢いを取り戻し、これぞ三浦ベイスターズという姿を取り戻したDeNAがホームで中日を圧倒。8-2で2連勝とし、早くもカード勝ち越しを決めた。
中5日でマウンドに上がったトレバー・バウアーが初回わずか5球で中日打線を料理すると、その裏の攻撃では一死二塁から宮﨑敏郎に適時打が飛び出し、久々に先制点を奪うことに成功する。
3回も先頭で打席に立ったバウアーが四球を選んで出塁すると、そこから二死ながら一・二塁のチャンスを作って牧秀悟がレフト前に運ぶ安打。二塁からバウアーが還り、序盤で2-0とリードを拡大した。
さらに4回には打者一巡の猛攻で一挙5点を奪い、打線全体でバウアーを援護。前回は10回無失点も援護なく白星がつかなかった右腕だが、この日は大量援護を背に7回を108球、被安打4で10奪三振の無失点投球。今季8勝目(3敗)を掴んだ。
バウアーの投球には、三浦大輔監督も「完璧でしたね。相手がファーストストライクを狙ってきている中での攻め方はとても良かったと思いますし、しっかりと状況を見ながらピッチングをして、ゲームを支配していたと思います」と手放しで絶賛する。
また、打線についても「佐野が出て、進塁してからの宮﨑ですよね。まず先制できたというところでどんどんリズムに乗っていけましたし、4番がしっかりとここっていうところで仕事をしてくれる。あの5点は大きかったですよ」と繋がりの出てきた打線を高く評価。
そのうえで「ソトも戻ってきてからいい状態に上がってきていますし、大田泰示もいい形で打席で結果を出してくれているなと思います」と続け、ファームでのリフレッシュを経て帰ってきた2人の大砲の状態にも手応えを語った。
どん底の4連敗からの2連勝。上昇気流を感じさせる勝利となったが、指揮官は「これを続けていくだけだと思います」と冷静なコメント。
この勢いを大切に、まずは10日の試合でこのカードスイープを狙う。
取材・文=萩原孝弘