ニュース 2023.08.10. 12:00

社会人野球選抜がDeNA2軍に大勝 ドラフト上位候補のENEOS・度会隆輝「今後の野球人生に生きる」

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ENEOS・度会隆輝外野手[写真=灰原万由]
【神奈川野球交流戦】
○ 社会人野球選抜 11 - 0 DeNAファームチーム ●
(9日・横須賀)

 プロ野球、社会人野球、大学野球の連盟の垣根を越えた大会『神奈川県野球交流戦2023』が9日、横須賀スタジアムで4年ぶりに開催された。社会人野球選抜チーム(JABA 神奈川県野球協会)はDeNAファームチームと対戦。今秋のドラフト上位候補、ENEOS・度会隆輝外野手(20)は1安打1四球と存在感を発揮した。

 2回二死で迎えた第1打席。相手先発・森下の変化球を右前へはじき返し、「H」ランプをともした。2打席目は相手の好守に阻まれるなど、その後は安打がなかったが「相手チームはいいピッチャーが多い中で1打席目から球を引っ張って打てたのはよかった。2打席目も追い込まれてからいい形に打てている」。チームは計14安打11得点と、二軍とはいえプロの相手を圧倒。度会は「勝つことがチームスポーツの中で一番大事だと思うので、プロ野球選手相手に大量得点をとって勝てたことは本当の大きい。今日の試合は必ず今後の野球人生に生きると思うので、しっかり成長できるように繋げていきたい」とうなずいた。

 昨年の都市対抗では打率4割2分9厘、4本塁打、11打点と主役級の活躍で、野手では史上初となる橋戸賞、若獅子賞、打撃賞の3冠を達成し、9年ぶり12回目の優勝に大きく貢献。しかし、ドラフト解禁イヤーを迎えた今年の同大会では計2試合で9打数1安打と本来の打棒を発揮できず、チームは2回戦敗退。「一発で仕留められなかった」と自らの課題を明確にし、大会後は変化球のミスショットを減らすことをテーマに練習に励んだ。また「元々強がりな性格。プレッシャーはないですと言いつつも、どこかでプレッシャーはあった」とメンタル面での課題も痛感。「そこがまだ自分の弱さ。プレッシャーを力に変えていけるようにしないといけない。気持ちは熱く、頭は冷静に。気持ちが先走ることなくまずは落ち着いて、自分がやれることをしっかりとやれるように。またあのような大舞台で試合をやれるように結果を残せるようにやっていきたい」とさらなる成長を誓った。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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