4回4失点も自責は「1」
ロッテは11日、本拠地での西武戦に2-8で敗れてこのカード黒星発進。プロ初登板・初先発のドラフト1位ルーキー・菊地吏玖が4回4失点で敗戦投手となった。
期待の右腕のデビューはほろ苦いものとなってしまったが、「自責点1」が示す通り不運な部分もあった。1点を失った初回は、二死走者なしからデビッド・マキノンの右安を右翼手の岡大海が後逸。二死ながら二塁とピンチを招くと、自身の暴投で三塁への進塁を許した後、外崎修汰は内野フライに打ち取ったかと思いきや、風に流された打球は三塁を守るマイク・ブロッソーのグラブをかすめてグラウンドにポトリ。これが適時二塁打となって余計な1点が加わってしまった。
さらに2-2の同点で迎えた3回は一死一・二塁から栗山巧を二ゴロに打ち取りながら、4-6-3の併殺を狙った中で遊撃手の友杉篤輝が一塁へ送球ミス。ボールが転々とする間に二塁走者が返り、打者走者も二塁まで進んだことで続く佐藤龍世の適時打にもつながり、初回に続いてミスが絡む形で2失点を喫した。
11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた高木豊氏も、菊地の投球については「粘ってはいましたよね」と一定の評価を与えつつ、「ただ守ってもらえないと苦しい投球になってしまう」とバックの守乱に言及。
これを受けた真中満氏も「良いボールもたくさんあって、特にストレートのコントロールはすごく良かった」とルーキーの奮投を称えたうえで、「味方のエラーもあって、全体的にバタバタした中での投球となってしまった。僕はもう一回見たいなと思いました」とし、今回は度外視して次回もう一度投球を見たいと見解を述べた。
最後に高木氏は「このところのロッテは守備の乱れが気になる。ここがしっかりしてこないと、なかなか上には行けませんから」とコメント。
直近6戦で1勝5敗と勢いに乗り切れない現状を振り返り、首位追撃に向けた課題を挙げた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』