「正直、うまくいかないことがほとんどですね、納得がいかないというか、そういうのは多いですね。今のところ、ほとんどがそんな感じです」。
ロッテの高卒3年目・西川僚祐は、安田尚憲、山口航輝のように“高卒3年目”のシーズンに一軍定着といきたいところだったが、今季ここまで一軍出場がない。
今季に向けて春季キャンプでは「一番は今年、開幕一軍を目指して、さらに結果を求めてやっていけたら一番いいかなと思います」と意気込み、2月11日の楽天モンキーズとの国際交流試合では「結果として出たというのは、素直に良かった」とレフト線に、一軍の実戦では初安打となる二塁打を放った。練習試合が始まってからも2月18日の楽天戦で安打、2月19日のヤクルト戦では適時二塁打を含む2安打を放ったが、オープン戦以降は1度も一軍の試合に出場していない。
ファームでも3.4月の月間打率が.200、打撃フォームも「いろんなことを試しながら良いのが見つかったら、いろんなことを試して自分のものにするという感じですね」と、大きく足を上げて打ったり、バットを肩の上に乗せるフォームで打ったり、すり足気味に打ったりと試行錯誤。
現在は「内田さんといろんなこと話し合いながらバッティングを作っている。体が前に突っ込まないようにしっかりボールと距離が取れるようにあえてやっていることです」と、ピッチャー方向にバットを立て、足を大きく上げたフォームで打つ。7月30日のDeNA二軍戦では左の坂本裕哉からレフトスタンドに本塁打を放った。
今時点では現在の形が良いから、新しいフォームを続けているという形なのだろうか。「そうですね、また一からバッティングを作るためにですね」。
持ち味である打撃で苦労している西川。高卒2年目の昨年8月にはリーグトップの打率.386、27安打、長打率.629、リーグ2位タイの14打点、リーグ3位タイの3本塁打を放ち、ファーム月間MVPに輝いた。去年の夏の良かった形に戻そうという考えはなかったのだろうかーー。
「最初の方はあって、シーズン始まって最初の頃はもう1回いろんなことを戻そうかなとやっていたんですけど、それもなかなかうまくいかなくて、なのでまたイチからですね」。
イチから打撃を作り直す、新しいことを結果が求められるシーズン中に取り組むことに怖さはなかったのだろうかーー。
「最初はあったんですけど、もう割り切るというか、そこはしっかり覚悟を決めて打てなかったら終わりなので、それくらいの気持ちでやろうと。これで打てなかったら仕方がないなという気持ちでやっています。これをもっと自分のものにできたらなというところです」。
一軍の打線が今ひとつ開幕から状態が上がらない中で、一軍から声をかけてもらうためにも、ファームで結果を残していくしかない。「今、自分の中で長打、ホームランにこだわって新しいフォームを作っている。そこだけはまず負けないように。ホームランを打つところではまずまずファームですけど、試合に出てそこだけはやっぱり自信を持って打席に入れるようにやっていきたいです」。今取り組んでいることが、結果に結びつくことを信じてバットを振っていく。
取材・文=岩下雄太
ロッテの高卒3年目・西川僚祐は、安田尚憲、山口航輝のように“高卒3年目”のシーズンに一軍定着といきたいところだったが、今季ここまで一軍出場がない。
今季に向けて春季キャンプでは「一番は今年、開幕一軍を目指して、さらに結果を求めてやっていけたら一番いいかなと思います」と意気込み、2月11日の楽天モンキーズとの国際交流試合では「結果として出たというのは、素直に良かった」とレフト線に、一軍の実戦では初安打となる二塁打を放った。練習試合が始まってからも2月18日の楽天戦で安打、2月19日のヤクルト戦では適時二塁打を含む2安打を放ったが、オープン戦以降は1度も一軍の試合に出場していない。
ファームでも3.4月の月間打率が.200、打撃フォームも「いろんなことを試しながら良いのが見つかったら、いろんなことを試して自分のものにするという感じですね」と、大きく足を上げて打ったり、バットを肩の上に乗せるフォームで打ったり、すり足気味に打ったりと試行錯誤。
現在は「内田さんといろんなこと話し合いながらバッティングを作っている。体が前に突っ込まないようにしっかりボールと距離が取れるようにあえてやっていることです」と、ピッチャー方向にバットを立て、足を大きく上げたフォームで打つ。7月30日のDeNA二軍戦では左の坂本裕哉からレフトスタンドに本塁打を放った。
今時点では現在の形が良いから、新しいフォームを続けているという形なのだろうか。「そうですね、また一からバッティングを作るためにですね」。
持ち味である打撃で苦労している西川。高卒2年目の昨年8月にはリーグトップの打率.386、27安打、長打率.629、リーグ2位タイの14打点、リーグ3位タイの3本塁打を放ち、ファーム月間MVPに輝いた。去年の夏の良かった形に戻そうという考えはなかったのだろうかーー。
「最初の方はあって、シーズン始まって最初の頃はもう1回いろんなことを戻そうかなとやっていたんですけど、それもなかなかうまくいかなくて、なのでまたイチからですね」。
イチから打撃を作り直す、新しいことを結果が求められるシーズン中に取り組むことに怖さはなかったのだろうかーー。
「最初はあったんですけど、もう割り切るというか、そこはしっかり覚悟を決めて打てなかったら終わりなので、それくらいの気持ちでやろうと。これで打てなかったら仕方がないなという気持ちでやっています。これをもっと自分のものにできたらなというところです」。
一軍の打線が今ひとつ開幕から状態が上がらない中で、一軍から声をかけてもらうためにも、ファームで結果を残していくしかない。「今、自分の中で長打、ホームランにこだわって新しいフォームを作っている。そこだけはまず負けないように。ホームランを打つところではまずまずファームですけど、試合に出てそこだけはやっぱり自信を持って打席に入れるようにやっていきたいです」。今取り組んでいることが、結果に結びつくことを信じてバットを振っていく。
取材・文=岩下雄太