今後は「対DeNAローテ」も?
巨人は12日、本拠地でのDeNA戦に5-1で快勝。先発した山﨑伊織が8回途中1失点の力投を見せ、自身9勝目(3敗)を挙げるとともにチームの連敗を4でストップした。
前回登板の広島戦では3回持たず4失点でKOされた24歳だったが、この日は最速150キロの速球と多彩な変化球を武器に5回まで一人の走者も許さないパーフェクトピッチングを展開。7回に牧秀悟に2戦連発となる一発を浴びて1点は失い、8回はふたつ目のアウトを奪ったところで降板となったものの、打線の援護と好守にも支えられて勝利投手となった。
試合後のお立ち台でも「前回は不甲斐なかったので、今日は初回から全力で行こうと思っていました」と前回登板の悔しさが原動力になったことを明かし、「守備の皆さんにも助けてもらいながら。よかったです」と喜びを口にした。
12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した巨人のレジェンドOB・斎藤雅樹氏も、「ボールのキレ、コントロールともに完璧でしたね。緩急もつけていました」と若き右腕のピッチングを称える。
7回二死でマウンドを降りたことについては、「彼の場合は肘のケガがあって、去年が1年目。今年は実質はじめて年間を通して戦うというところなので、コンディションを優先しての交代もあると思います」と語り、手術歴もある若き右腕の身体を気遣った部分もあったのではないかと推測した。
これで今季9勝のうち、対DeNA戦は負けなしの4勝目。“キラー”ぶりを発揮していることについても、「大きいですよね。これからはベイスターズ戦に合わせてローテーションが組まれていく可能性もありますよね」と斎藤氏。
首位・阪神が抜けだしかけているものの、3位・DeNAとの差は2ゲーム。2位の広島とも5ゲーム差と射程圏内に入っているだけに、上位争いのキーマンになるのではないかと力説した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』