「毎日やっぱり上で投げているので充実しています」。
37試合、2勝0敗、12ホールド、35奪三振、防御率0.97。今年開幕前にトレードで日本ハムから加入したロッテの西村天裕はすでに、登板数は、ホールド数はキャリアハイだ。
「全体を見たらいい感じで、出来すぎですけど」と話しつつ、「ここ最近だけを見るともったいないかなという感じはあります」と自己評価する。
今季から“アウトの取り方”にこだわるように、できるだけ少ない球数で投げることを心がけるようになった。6月までは15球以内で終える登板が多かったが、「最近(球数が)多くなっちゃっている。それはやっぱり疲れが残ったりすると思うので、もうちょっとうまいこと1イニングの球数を減らせたらいいなと思っています」と、7月に入ってからは15球以上投げる日も出てきている。
球数が増えている原因は、相手球団が研究していることも関係しているのだろうかーー。
「それもあると思いますし、どうしてもボールの精度が落ちているのかなと思ったので、そこの精度をもう一度どうやったら強くなるかというのを考えながらやっていますね」。
球数が増える試合が多くなってきたとはいえ、7月24日のソフトバンク戦では0-1の9回に登板し、1イニングをわずか8球に抑え、その裏、角中勝也の逆転サヨナラ2ランに繋げたこともあった。本人は「できすぎじゃないですか」と振り返るが、7月24日のソフトバンク戦のように少ない球数でテンポよく、1イニングをビシッと抑えていくことを継続していきたいという考えだ。
8月13日の西武戦では3-0の7回に登板し1イニングをわずか12球三者凡退に抑えるなど、ここ2試合は1イニングを15球以内にまとめている。
ここ最近の西村は勝ち試合の7回、8月8日のオリックス戦では0-2の9回に登板するなど、勝ち試合やビハインド、色々な場面で登板する。準備や調整の難しさは「そういうのは特にないですね」とのことで、「いつでもいける準備をしているので、別にそんなに難しさとかは感じていないですね」と続けた。
吉井理人監督が就任した今季、リリーフ陣は登板管理がされており、3連投した投手は1人もおらず、1週間に4登板以上した投手も益田直也(6月5日〜の週)、坂本光士郎(6月5日〜の週)の2人のみで、それも6月3日から9連戦中だった。西村は「自分たちのことを考えて、ベストなパフォーマンスを出せるように考えてくれていると思うのでありがたいです」と感謝する。
首位・オリックスと5.5ゲーム差の2位のロッテ。大逆転優勝を目指す中で、負けられない戦いが続く。「いつでも、どこでもなんですけど任された場面をしっかり、悪い流れの時は断ち切って良い流れに持っていく、いい流れの時は次の攻撃につながるようにしっかり抑えていくというのを継続してやっていけたらなと思います」。西村がテンポよくゼロに抑えた時、勝ち試合ではチームの勝利に近づき、ビハインドゲームでは逆転劇に繋がっているはずだ。
取材・文=岩下雄太
37試合、2勝0敗、12ホールド、35奪三振、防御率0.97。今年開幕前にトレードで日本ハムから加入したロッテの西村天裕はすでに、登板数は、ホールド数はキャリアハイだ。
「全体を見たらいい感じで、出来すぎですけど」と話しつつ、「ここ最近だけを見るともったいないかなという感じはあります」と自己評価する。
今季から“アウトの取り方”にこだわるように、できるだけ少ない球数で投げることを心がけるようになった。6月までは15球以内で終える登板が多かったが、「最近(球数が)多くなっちゃっている。それはやっぱり疲れが残ったりすると思うので、もうちょっとうまいこと1イニングの球数を減らせたらいいなと思っています」と、7月に入ってからは15球以上投げる日も出てきている。
球数が増えている原因は、相手球団が研究していることも関係しているのだろうかーー。
「それもあると思いますし、どうしてもボールの精度が落ちているのかなと思ったので、そこの精度をもう一度どうやったら強くなるかというのを考えながらやっていますね」。
球数が増える試合が多くなってきたとはいえ、7月24日のソフトバンク戦では0-1の9回に登板し、1イニングをわずか8球に抑え、その裏、角中勝也の逆転サヨナラ2ランに繋げたこともあった。本人は「できすぎじゃないですか」と振り返るが、7月24日のソフトバンク戦のように少ない球数でテンポよく、1イニングをビシッと抑えていくことを継続していきたいという考えだ。
8月13日の西武戦では3-0の7回に登板し1イニングをわずか12球三者凡退に抑えるなど、ここ2試合は1イニングを15球以内にまとめている。
様々な場面で登板
ここ最近の西村は勝ち試合の7回、8月8日のオリックス戦では0-2の9回に登板するなど、勝ち試合やビハインド、色々な場面で登板する。準備や調整の難しさは「そういうのは特にないですね」とのことで、「いつでもいける準備をしているので、別にそんなに難しさとかは感じていないですね」と続けた。
吉井理人監督が就任した今季、リリーフ陣は登板管理がされており、3連投した投手は1人もおらず、1週間に4登板以上した投手も益田直也(6月5日〜の週)、坂本光士郎(6月5日〜の週)の2人のみで、それも6月3日から9連戦中だった。西村は「自分たちのことを考えて、ベストなパフォーマンスを出せるように考えてくれていると思うのでありがたいです」と感謝する。
首位・オリックスと5.5ゲーム差の2位のロッテ。大逆転優勝を目指す中で、負けられない戦いが続く。「いつでも、どこでもなんですけど任された場面をしっかり、悪い流れの時は断ち切って良い流れに持っていく、いい流れの時は次の攻撃につながるようにしっかり抑えていくというのを継続してやっていけたらなと思います」。西村がテンポよくゼロに抑えた時、勝ち試合ではチームの勝利に近づき、ビハインドゲームでは逆転劇に繋がっているはずだ。
取材・文=岩下雄太