初の2ケタ10勝目を完封で飾る
広島は17日、本拠地での阪神戦に6-0で快勝。先発した床田寛樹が9回・122球の熱投で完封勝利を挙げ、プロ7年目で初となる2ケタ・10勝目を手にした。
序盤から味方の好守にも支えられてゼロを並べていくと、6回までに許した安打は内野安打の1本のみという見事な投球を披露。7回には一死満塁のピンチを作ったが、ここも菊池涼介の好プレーにも助けられる形で無失点でしのいだ。
途中で雨による中断を挟むバッドコンディションの中、球数が110球を超えている9回も続投して見事な3人斬り。9つのゼロをスコアボードに並べてみせ、自身初となる2ケタ勝利を達成した。
試合後のお立ち台でも、「ずっとしたいと思っていて、なかなかできなかったんですけど、7年目にして長くなりましたがようやくできて良かったです」と10勝到達を感慨深げに振り返った左腕。
17日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた野村弘樹氏も「今日はなんと言っても床田投手。阪神の1~3番を中野(拓夢)の1安打に抑えたことも大きかったですね」と好投を称える。
また、「雨で中断もありながらの完封は価値がある」と強調すると、同じく番組に出演した館山昌平氏も「34分もの中断はなかなか難しいですよ。集中力を切らさず、しっかりと9回を投げきるあたりはやっぱり10勝するピッチャーだと思いますね」と精神面の強さを高く評価した。
前回登板では初回にいきなり6点を失う乱調となったものの、1週間で見事に立ち直ってみせた。
この日の好投で防御率も再び1点台に突入。10勝は巨人の戸郷翔征と並ぶリーグトップタイ、防御率1.90は単独トップとなっている。
前日に阪神にマジック点灯を許し、依然としてゲーム差は「7」あるものの、復調した床田が最後まで諦めない広島を牽引する。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』