40日ぶりの今季3勝目
巨人は17日、敵地での中日戦に2-0で快勝。先発した菅野智之が7回途中無失点の力投を見せ、7月8日以来となる今季3勝目(5敗)を挙げた。
前回登板の阪神戦では3回途中5失点と乱れ、自身の連敗が3に伸びていた背番号18。この日は序盤の2回を無失点で立ち上がると、3回は先頭の村松開人に三塁打を浴びながら、岡林勇希は一ゴロに仕留めてホームでタッチアウト。さらにその後、安打と四球で二死満塁とピンチを作ったが、4番の石川昂弥を153キロの速球で右飛に斬ってピンチを切り抜けた。
無失点のまま迎えた7回裏、一死から安打と死球で一・二塁のピンチを招いたタイミングで、ベンチは交代を決断。走者が還れば久々の勝利も泡と消える窮地だったが、ここは2番手の高梨雄平が二死満塁としながらもしのいでゼロ。8回以降も小刻みな投手リレーで2点のリードを守り抜き、完封リレーで快勝した。
投手陣の奮闘で前夜のサヨナラ負けの嫌な流れを断ち、これで今季の成績は52勝52敗1分で勝率も5割に戻った。
この日の菅野に対しては、17日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた野村弘樹氏も「7回途中まで無失点で、MAX153キロが出ていた」と前回登板と比較してストレートに力があった点に注目。
これには館山昌平氏も「やっぱりストレートが走らないことには、変化球も活きてきません」と同意したうえで、「また、今日は良い場面で4番打者に対してだったり、“ここ”というところでしっかりと出力を出せていた」とギアチェンジが自在にできていた部分を好投の要因として挙げる。
続けて「体調もかなり戻ってきているのかなと。心技体がかなり揃ってきていると感じました」とまとめ、トンネル脱出に太鼓判を押した。
最後に野村氏も「彼がここからどれだけ巻き返せるか」と語り、エースの復活を巨人の浮沈のカギとして強調。
勝率5割から再び上位追撃へ。解説陣はベテランの完全復活に期待を寄せた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』