7月27日に支配下選手登録された澤田圭佑が、暑い夏場、そしてシーズン最終盤の大事な場面で新たな戦力として出てきたことはチームにとっても非常に大きい。
16年ドラフト8位でオリックスに入団した澤田は、18年に47試合に登板して5勝0敗、防御率2.54という成績を残し、翌19年には17ホールドをマーク。昨季は6月にトミー・ジョン手術を受け、今季から「契約をしていただき感謝の気持ちで一杯です。絶対にチームに貢献して恩返しができるように精一杯、頑張ります」と育成選手としてロッテに加入した。
昨年6月にトミー・ジョン手術を受けたが、「うまくいっていると思います」と通常は実戦復帰まで約1年〜1年半かかるところを今年5月10日のヤクルト二軍戦で実戦復帰、マリーンズ移籍後初登板を果たした。
「リハビリがメインだったんですけど、試合に投げるにつれて実戦感覚を戻せるようにとやっていました」。
復帰直後の二軍戦を見るとストレートのスピードも140キロ台が多かったが、「う〜ん、特別なことはしていないですね」と話しながらも、7月4日の巨人二軍戦を境に150キロを超えるストレートが増える。同日の巨人二軍戦では、オコエ瑠偉に対し8球オールストレートで、3ボール2ストライクから151キロのストレートで空振り三振に仕留めると、7月6日の巨人二軍戦では最速153キロを計測し、7日のDeNA二軍戦では手術後初の連投もこなした。
7月16日の西武二軍戦では、愛斗を0ボール2ストライクから外角ボール気味の152キロのストレートで空振り三振に打ち取るなど、1イニング12球中・9球がストレートと、力勝負で三者凡退に抑えた。ストレートに関しては「良いと思います」と、自分の求めてる強さのボールを投げられている。
7月27日に「今シーズン、チームの戦力になることを目標としてきたので嬉しいです」と支配下選手登録を勝ち取った。
8月9日に移籍後初昇格を果たすと、同日の古巣・オリックス戦で移籍後初登板。ロッテの応援団からの初めての“澤田コール”に「すごく気持ちが入ります」と力に変え、0回2/3を無失点。12日の西武戦では1-2の9回に登板し、先頭のマキノンを150キロのストレートで二飛に仕留めると、続く外崎修汰を152キロのストレートで遊ゴロ、前の打席東條大樹から本塁打を放った中村剛也を153キロのストレートで空振り三振。その裏、佐藤都志也の適時打、荻野貴司の犠飛でサヨナラ勝ち。澤田は移籍後初勝利を手にした。「抑えられたので、よかったです」と、逆転サヨナラ劇を呼び込む13球だった。
8月19日の楽天戦では、5-3の6回に登板し1回を3人で片付け移籍後初ホールドをマーク。登板するごとに、その存在感は高まっている。「1試合、1試合、与えられた場所で全力で頑張ります」。逆転優勝に向けて1試合も落とせない厳しい戦いが続く中で、与えられた場所で引き続きチームの勝利のため、腕を振っていく。
取材・文=岩下雄太
16年ドラフト8位でオリックスに入団した澤田は、18年に47試合に登板して5勝0敗、防御率2.54という成績を残し、翌19年には17ホールドをマーク。昨季は6月にトミー・ジョン手術を受け、今季から「契約をしていただき感謝の気持ちで一杯です。絶対にチームに貢献して恩返しができるように精一杯、頑張ります」と育成選手としてロッテに加入した。
昨年6月にトミー・ジョン手術を受けたが、「うまくいっていると思います」と通常は実戦復帰まで約1年〜1年半かかるところを今年5月10日のヤクルト二軍戦で実戦復帰、マリーンズ移籍後初登板を果たした。
「リハビリがメインだったんですけど、試合に投げるにつれて実戦感覚を戻せるようにとやっていました」。
復帰直後の二軍戦を見るとストレートのスピードも140キロ台が多かったが、「う〜ん、特別なことはしていないですね」と話しながらも、7月4日の巨人二軍戦を境に150キロを超えるストレートが増える。同日の巨人二軍戦では、オコエ瑠偉に対し8球オールストレートで、3ボール2ストライクから151キロのストレートで空振り三振に仕留めると、7月6日の巨人二軍戦では最速153キロを計測し、7日のDeNA二軍戦では手術後初の連投もこなした。
7月16日の西武二軍戦では、愛斗を0ボール2ストライクから外角ボール気味の152キロのストレートで空振り三振に打ち取るなど、1イニング12球中・9球がストレートと、力勝負で三者凡退に抑えた。ストレートに関しては「良いと思います」と、自分の求めてる強さのボールを投げられている。
7月27日に「今シーズン、チームの戦力になることを目標としてきたので嬉しいです」と支配下選手登録を勝ち取った。
8月9日に移籍後初昇格を果たすと、同日の古巣・オリックス戦で移籍後初登板。ロッテの応援団からの初めての“澤田コール”に「すごく気持ちが入ります」と力に変え、0回2/3を無失点。12日の西武戦では1-2の9回に登板し、先頭のマキノンを150キロのストレートで二飛に仕留めると、続く外崎修汰を152キロのストレートで遊ゴロ、前の打席東條大樹から本塁打を放った中村剛也を153キロのストレートで空振り三振。その裏、佐藤都志也の適時打、荻野貴司の犠飛でサヨナラ勝ち。澤田は移籍後初勝利を手にした。「抑えられたので、よかったです」と、逆転サヨナラ劇を呼び込む13球だった。
8月19日の楽天戦では、5-3の6回に登板し1回を3人で片付け移籍後初ホールドをマーク。登板するごとに、その存在感は高まっている。「1試合、1試合、与えられた場所で全力で頑張ります」。逆転優勝に向けて1試合も落とせない厳しい戦いが続く中で、与えられた場所で引き続きチームの勝利のため、腕を振っていく。
取材・文=岩下雄太