対カープ対策の見直しが必要
巨人が苦手の敵地・マツダスタジアムで広島に5-7で惜敗。カード初戦を取ったものの、その後連敗を喫し、借金生活に足を踏み入れた。
先発・メンデスは初回から一死一・三塁のピンチで西川龍馬にセンターへ犠牲フライで先制点を与えると、続くデビッドソンにはセンターバックスクリーンに2試合連続の14号2ランを被弾。いきなり3点を先制されると、2回にも先頭の末包昇大に2試合連続の4号ソロをレフトスタンドへ運ばれ4点差とされ、3回のピンチの場面で降板とゲームを作れなかった。
打線は4回に岡本和真の3ランで1点差に迫るも、5回に堂林翔太の3ランでお返しし再び4点差に。しかし巨人打線も6回は先頭の岡本和真のツーベース、二死後に相手エラーで命拾いした岸田行倫と門脇誠のタイムリーで5-7と喰らいついたが、その後は広島のリリーフ陣に抑え込まれた。
巨人打線は広島の6安打に対し倍以上の13安打を放ちながら、3回も広島の併殺網にかかってしまったのが痛かった。
20日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた岩本勉氏も「7回と8回に2イニング連続で併殺打があった」と拙い攻めを敗因に挙げながら「終盤にランナーが出たときは何か起こしたいじゃないですか」解説者として出演した平松政次氏に問いかけると「そういうことなんですよね。まあ(事が起こせれば)点は取れるんですけれども、なかなかゲームで勝っていないとこういうことになりますよね」と勢いに乗れないチーム状況を憂いだ。
もう一人の解説者・大矢明彦氏も「どうしても追いかける状況になっていくんでね。そうなると攻撃のパターンも狭まりますしね」と優位に試合を進められない部分に問題があると分析。併殺の場面には「カープも上手く守っていると思うんですよ」と相手の守りを称えつつ「相性ってあるんですよ。どうしてもいい当たりしてもアウトになってしまうとか」と運にも見放されていると解説しながら「ジャイアンツは今年は本当によく広島にやられている。デビッドソンにもまとめてホームラン打たれたり。どこか自分たちで解消していかなくてはいけない部分がありますよね」と対カープ対策の見直しも求めた。
巨人はこの日の敗戦で7勝14敗。残りの広島戦で少しでも意地を見せることができるのかにも注目が集まる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』