三塁を踏ませぬ完封劇
首位阪神が3位のDeNAに見事な完封勝利。マジックを26まで減らすことに成功した。
先発の伊藤将司が“二刀流”の活躍を横浜スタジアムで披露した。1点リードの4回、二死三塁で打席に入った伊藤将司は、DeNA先発・トレバー・バウアーの154キロのストレートをライト前にタイムリーで自援護で自らを楽にした。その後はバウアーも気合い全開で阪神打線を牛耳ると、伊藤将司も汗を滴らせながらの力投。唯一のピンチとなった7回一死一・二塁の場面では大和を計算通りのショートに打ち取り、ボールは4、3と渡るダブルプレーで切り抜けた。結果9回まで投げ切り相手に三塁を踏ませぬ完封劇を演じ、レフトスタンドに陣取った虎党の喝采を浴びた。
20日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説者として出演した平松政次氏は「今日は本人も球が走っていると話していたけれども、フルスイングしてもボールが飛んでいかない。技術的にもチェンジアップは腕の振りの遅さとか早さとかを変えているんだと思うんですよね。バットの芯からややズレているのでスタンドまで行かないんですよ。そういうピッチングをしたことは素晴らしかったですよ」と大絶賛。
また2安打1タイムリーの打撃についても「バウアーは150キロ以上のボールを投げるわけですから。素晴らしいバッティングをしていますよ。二刀流でもイケる」と現役時代25ホームラン、78打点とバットでも見せたレジェンドも太鼓判を押していた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』