「我慢するしかない」
中日はヤクルト相手に0-1で惜敗。今シーズン18度目の完封負けとともにこのカード3連敗で、借金も24まで膨れ上がった。
この日も柳裕也が味方の援護なく敗れた。前回登板で9回までノーヒットノーランの快投も味方の援護無く大記録が幻となった柳だったが、この日2回にドミンゴ・サンタナにホームランを打たれた以外はわずか4単打と堂々たるピッチング。8回116球、被安打5、奪三振8、無四球、失点1と、ほぼ完璧にヤクルト打線を封じ込めたが、結果的には9敗目を喫した。
直近5試合で4試合QSを達成しながらも3敗。その間援護点はわずか1となっている柳に対し、20日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説者として出演した平松政次氏は「かわいそう」と一言、柳に同情。「この前も9回ノーヒットで今日も1失点でしょ。我々が現役のときでもこういう事はあるんですよ。ちょっと神社でも行って来いよと言われたんだけど」と現役時代のエピソードを明かしつつ「もう我慢をするしかないんですよね。投球内容はいいんだから、いい投球していれば必ず勝ちのチャンスは回ってくるんでね、いまは我慢のしどきでしょう」と耐え凌いで欲しいとの言葉を投げかけた。
もう一人の解説者・大矢明彦氏も「ホント我慢するしかないと思うんです」と同調しながらも「厳しく言うと相手に先に点をやらないっていう気持ちが必要なのかもしれないですね」と辛口エール。「今年は1回、2回にピンチを背負ってしまったり点をやったりして追いかける展開が割と多いんですよね。その点、内容は別として先に相手に点をやらないことをやっていくと勝てるのではないでしょうか」と続けると、MCを務めた岩本勉氏は「柳投手のレベルだからこその、大矢さんの提言ですね」と結んだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』