◆ 再びの貯金生活に
巨人は23日、ヤクルトとの試合（東京ドーム）に4x－3と今季8度目のサヨナラ勝利し、同日にDeNAが負けたため8月6日以来の3位に浮上した。
試合前のアクシデントにより先発予定だったグリフィンに代わり、菅野智之が中5日での緊急登板に。志願の先発となった菅野は2回に先頭の4番・村上宗隆への四球をきっかけに無死一・三塁のピンチを招き、6番・オスナの一ゴロの間に先制を許す。3回以降は1安打に抑える好投を見せたが、7回にまたも6番・オスナにレフトスタンドに運ばれる18号2ランを許し3失点。菅野は志願の緊急登板も7回107球3失点、今季最多の9奪三振の力投でマウンドを後に。
菅野の力投を援護したい打線は7回、8番・門脇誠からの3連打で1点を返すと、その後二死満塁の場面で3番・秋広優人の2点適時打で同点に追いつく。
試合は延長に突入し迎えた11回裏、門脇の内野安打をきっかけに二死一塁となり、1番・梶谷隆幸が投手強襲の内野安打を放ち、転がったボールをヤクルト・阪口皓亮が一塁へ悪送球。その間に一走・門脇が一気に本塁に生還し見事サヨナラ勝利を収めた。
この試合で3安打&好走塁でサヨナラのホームを踏んだ門脇誠について、22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の大矢明彦氏は「門脇は野球勘が良い選手ですよね。サヨナラの場面も、三塁コーチは止めたと思うんですけど自分の判断で見事に生還しました。こういうセンスある若い選手がいるとチームは強くなりますよね」と門脇の野球センスを太鼓判。
また志願しての緊急登板となった菅野智之について、同番組に出演した解説者の館山昌平氏は「前回登板は6回で降板していて、あまりダメージが無い状態でのこの試合だったとは思うんですけど、こういうアクシデントのなかで自ら行くぞと志願した菅野は男を見せたのかなと思いますね」と男気を見せた菅野を称賛した。
菅野、門脇の活躍もあり巨人はこれで2連勝。今季の成績が55勝54敗1分と再びの貯金生活に返り咲きとなった。
☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』
