「マウンドで困った顔をしない」
DeNAは1日、本拠地での巨人戦に9-3で快勝。負けられない3位・4位直接対決のカード初戦を良い形でモノにした。
リーグトップ11勝を挙げている先発の東克樹は2回に岡本和真に一発を浴びて先制点を奪われるも、直後の攻撃で山本祐大が逆転2ラン。女房役のひと振りでリードを奪うと、3回と4回にも援護をもらって中盤以降はテンポよく投げ進めていく。
6回に長野久義に2ランを浴びて5-3と2点差まで詰め寄られたものの、粘って7回3失点の好投。リードを守ってマウンドを降りると、打線が7回に一挙4点を奪って突き放し、終わってみれば9-3の快勝となった。
お立ち台では、好リード&ナイスバッティングの山本が「僕が打ったり、勝ったりしたら東さんがすごくいい笑顔をくれる。その笑顔が見られて、今日も幸せです」と語れば、隣の東も「祐大のおかげでいつも笑顔にさせてもらっている。これからも笑顔にしてくれるようなホームランを期待しています」と笑顔で返し、仲睦まじい姿をファンの前で披露。
これには1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた高木豊氏も「愛し合っている夫婦のようなヒーローインタビューですね」と微笑ましいやり取りに思わず笑顔がこぼれた。
続けて、解説者の平松政次氏はハーラー単独トップの12勝を挙げた東について“最多勝”への期待にも触れながら、「いいんじゃないですか」と太鼓判。さらに「東は入った時から投げ方が非常に良かった。故障してしまった時期もありましたけど、今年はやるだろうと予想していました」と今季の復活劇も想定内だったと振り返る。
投球内容についても「コントロールは良いし、緩急も使える」と持ち味を挙げながら、「何よりマウンドで困った顔をしないピッチャー。気持ちが前面に出ていますよね」とし、投球術だけでなくメンタルの強さを強調した。
また、同じく番組に出演した坂口智隆氏は山本の逆転弾に注目。「キャッチャーが打つと、チームも乗っていきますよね」と語り、扇の要の“打”の重要性について解説した。
勝ち頭の好投に捕手が相棒がバットで応え、これに投手が呼応してチーム全体が勢いづく。試合の中で良いサイクルができたことを快勝の要因として挙げた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』