大学時代の“聖地”で躍動
阪神は1日、敵地でのヤクルト戦に4-2で勝って両リーグ最速の70勝到達。2位・広島が敗れたため、優勝へのマジックナンバー「18」が再点灯した。
勝利の原動力となったのが、「6番・右翼」で先発出場したルーキーの森下翔太だ。まずは2回、先頭で迎えた第1打席で相手先発エルビン・ロドリゲスのカットボールを豪快に振り抜き、バックスクリーンに叩き込む先制のソロ。チームに勢いを呼び込む。
さらに3-0で迎えた8回表には、2番手・梅野雄吾の速球を右方向へと打ち返し、舞い上がった飛球はそのままライトスタンドへ。中央大学時代に慣れ親しんだ神宮の地で見事な活躍を見せ、チームの勝利に貢献した。
お立ち台に上がった森下は「もちろん絶対勝つという思いと、9月の新しいスタートとして初戦は絶対に勝ちたいと思っていたので、勝利で飾れてよかったです。大学時代から使っていたグラウンドで2本ホームランを打てたのは嬉しいです」と笑顔を弾ませた。
1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した坂口智隆氏も「本当に豪快」と森下の打撃に感嘆の声。中でも「右半身の押し込みの強さをすごく感じるスイングですよね。なので右中間やセンター方向にしっかりと打球を飛ばすことができる」と新人離れしたパワーと技術に太鼓判を押す。
最後は「本当に魅力のある、スケールの大きい選手。右の大砲、良い選手が入ってきました」とルーキーのアピールに熱視線。
少し当たりが止まり、打順が「6番」に下がったタイミングで目覚めたドラ1の有望株。フレッシュな若虎の活躍で再びマジックを灯した阪神がこのまま“アレ”に向かって突き進むのか、最終盤の戦いから目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』