ニュース 2023.09.02. 15:20

青学大の1年生捕手・渡部海、リーグ戦初本塁打は汚名返上の決勝弾!「勝ちにつながったので良かった」

無断転載禁止
(左から)青学大・渡部海捕手、下村海翔投手、中島大輔主将
【東都大学野球・秋季リーグ戦】
○ 青学大 3 - 2 中大 ●
(2日・坊ちゃんスタジアム)

 今春のリーグ戦を制し、全日本大学野球選手権大会で日本一に輝いた青学大が中大に競り勝ち、開幕戦を白星で飾った。開幕マスクを被った渡部海捕手(1年・智辯和歌山)がリーグ戦初本塁打となる決勝弾を放ち、チームの開幕白星発進に大きく貢献した。

 最高の感触が、渡部の両手に広がった。2-2の同点で迎えた5回一死。相手先発・石田の6球目、内角高めの直球を完璧に捉えた打球は左翼ポール際へと突き刺さった。記念すべきリーグ戦初本塁打が試合を決める決勝弾。「まずは塁に出ることだけを考えて打席に立った結果、一番良い結果につながった。単純に嬉しい気持ちと、勝ちにつながったので良かった」と笑顔でメモリアルアーチを振り返った。

 ミスを取り返したい一心だった。2点リードの4回二死二塁の場面、5番・櫻井に左前へはじき返されると、二塁走者は本塁へ。初めはアウトの判定だったが、その後行われた審判団の協議の結果、渡部の落球により二塁走者の生還が認められ、1点を返される形となった。なおも二死二塁で試合が再開し、続く中前にタイムリー二塁打を浴びて、試合を振り出しに戻された。自らの失策が同点を許す展開につながってしまい「前の回にミスをしていたので、バッティングで取り返せたらなと思っていた」。第1打席は見逃し三振に倒れていたが、同点とされた直後に汚名返上の一発を放ち、チームに3季ぶりの開幕戦白星もたらした。

 失策こそあったものの、1試合に3度盗塁を刺すなど、1年生ながら攻守で躍動。安藤寧則監督も「入寮してからコツコツ1日1日を大事にしてきた選手の1人。結果として盗塁を刺せたこと、ホームランが1本出たことは本当に嬉しく思う」と賛辞を惜しまなかった。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西