ニュース 2023.09.04. 05:00

中大の155キロ右腕・西舘勇陽、青学大・常廣羽也斗とのドラフト候補対決を制しリーグ通算10勝目

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中大・西舘勇陽投手[写真=灰原万由]
【東都大学野球・秋季リーグ戦】
○ 中大 7 - 1 青学大 ●
(3日・坊ちゃんスタジアム)

 中大は青学大に逆転勝ちを収め、1勝1敗のタイに持ち込んだ。先発した155キロ右腕・西舘勇陽投手(4年・花巻東)は7回2安打1失点の快投を見せ、リーグ通算10勝目を挙げた。

 役割を全うした。初回3者凡退の好スタートを切ると、4回まで走者を一人も許さない完全投球で相手打線を圧倒。5回は先頭・西川に左翼ポール際へソロを被弾したが、許した点数はこの1点のみ。ラストシーズンを迎えた今季の初マウンドで通算10勝目をマークし、「変化球でカウントが取れて、三振が取れなくても、2ストライクに追い込んだ後は打ち取れた」と胸を張った。

 負けられない理由があった。右腕は7月中旬に右太もも肉離れを負い、「調整が遅れてしまったことで、夏場のオープン戦などでも石田に負担をかけてしまった」。自責の念に駆られるだけでなく「春は自分が1戦目を取られてしまった後、石田が2戦目で頑張ってくれる形が何度もあった。今回は逆だったので、チームの為にも3戦目にいきたかった」。前日2日の開幕戦で敗戦投手となった石田裕太郎投手(4年・静清)の思いも背負ってマウンドに上がると、青学大の強力打線を相手に7回99球を投じ、無四球1失点で圧巻の10奪三振。相手エース・常廣とのドラフト候補対決を制し、3回戦へ望みをつないだ。
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