「良くローテーションを守っている」

　ロッテは6日、ソフトバンクとの試合（PayPayドーム）に0－3で敗戦。先発の西野勇士が好投を見せるも、味方の援護なく4敗目を喫した。

　西野は試合前時点で、今季ソフトバンクに2戦2勝と相性の良い相手だったが、初回から捕まってしまう。2番・三森大貴、3番・柳田悠岐に連打を浴び一死一・三塁のピンチを招くと、4番・近藤健介の一ゴロで一塁手・佐藤都志也の野選により先制を許す。さらに6番・今宮健太の犠飛で2点目を奪われた。

　その後は立ち直り、2回一死から5者連続三振を奪うなど本来の投球を披露。しかし、5回に先頭の8番・井上朋也にプロ初安打を許すと、一死二塁から1番・周東佑京に中前適時打を浴び加点された。西野は7回88球、7安打2四球の3失点と好投は見せたが、打線の援護なく今季4敗目を喫した。

　4敗目を喫した西野について、6日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の達川光男氏は「西野は良くローテーションを守って試合を作っていると思いますよ。ロッテが今の順位にいるのは西野のおかげと言っても過言ではないですよ」と負けはしたものの、今季フル稼働をしている西野を称賛した。

　また同番組に出演した解説者の真中満氏は「すでに8勝していますからね。この試合では勝ちがつかなかったですけど、内容も非常に良くて素晴らしい投球でしたね」と西野の好投を高評価した。

　今季はここまで15試合に先発し8勝4敗、防御率2.81と安定した投球を続けている背番号29。佐々木朗希というエースが不在の中、32歳の経験豊富な右腕がロッテ先発陣の大黒柱としてチームを支えている。リーグ戦も佳境を迎える勝負の9月も西野の安定感抜群の投球に期待していきたいところだ。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』