ニュース 2023.09.11. 09:30

高校通算38発の慶大・本間颯太朗がリーグ戦初アーチ含む2本塁打!「いい感じに引っ張ることができた」

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慶大・本間颯太朗内野手[写真=灰原万由]
【東京六大学野球・秋季リーグ戦】
○ 慶大 11 - 7 立大 ●
(10日・神宮)

 リーグ4連覇を狙う慶大は立大に2連勝を収め、勝ち点1を挙げた。「7番・三塁」でスタメン出場した本間颯太朗内野手(3年・慶應)は自身初となる1試合2本塁打を放ち、3安打3打点の大暴れ。バットで存在感を発揮し、チームの勝利に大きく貢献した。

 本間は祈るような思いで走り出した。両軍無得点で迎えた2回無死一塁。相手先発・野口の4球目、135キロの内角球を振り抜くと、打球は左中間席へ飛び込んだ。高校通算38本塁打を誇るが、3年秋でようやく生まれたリーグ戦初アーチ。右手で何度もガッツポーズを繰り出しながらダイヤモンドを一周し、「谷村さんが初回にいいピッチングをしてくださったので、先制点が欲しかった。クロスファイヤーの内角に来るボールを引っ張ろうという気持ちで打った結果ホームランになってくれた」と待望の一発を笑顔で振り返った。

 勢いに乗った本間のバットは止まることを知らない。1点リードの6回二死では135キロの内角球をジャストミート。「狙い通りの球が来てくれて、いい感じに引っ張ることができた」と左翼ポール際へ運び、この日2本目のアーチを放った。8回二死一塁では右前へはじき返すと、打球処理の際に右翼手が後逸。その間に三塁を陥れ、二死三塁の好機を築いた。

 初の猛打賞を記録するなど、2本塁打含む3安打3打点で打線を牽引。「試合前のバッティング練習から状態が良かった。自信を持って打席に入れた結果、良い結果になった」と胸を張った。

 練習の成果を結果につなげた。今春のリーグ戦でレギュラーの座を手にした本間だが、11安打のうち長打はわずか4本。「長打が打てないことが自分のウィークポイント」と自らの課題を明確にし、夏場は堀井哲也監督をはじめ、現役最多のリーグ通算18本塁打をマークしている廣瀬隆太主将(4年・慶應)らにアドバイスをもらいながら「長打力をテーマにしていて、やってきた自信はあります」。すると早くも効果が表れ、開幕2試合目にして2本塁打をマーク。指揮官もその成長を認め、「けど、このくらいはやってくださいという感じですね」とさらなる活躍に期待した。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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