ロッテ・鈴木昭汰は8月24日に今季3度目の一軍昇格を果たし、3度目の昇格後、6試合・7回2/3を投げ、被安打3、奪三振6、与四球0、3失点という投球内容だ。
5月3日に今季初昇格した時には今季初登板となった5月4日の楽天戦で0回1/3を投げ2失点、翌日5月5日に一軍登録抹消された。6月15日の西武二軍戦からファームで7試合連続無失点に抑え、7月4日に再昇格したが、7月6日の西武戦で1回1失点。7月15日に特例2023で一軍登録抹消となった。
過去2回一軍昇格した時と、今回では何が違うのだろうかーー。
「真っ直ぐの質が良くなってきているからファウル取れたりしている。そこは最初よりか明らかに調子が良いです」。
また3度目の昇格となった今回、与四球0という数字が示すように、ストライク先行の投球が目立つ。9月5日と7日のソフトバンク戦は1イニングを15球以内で終えた。「結果的にストライク先行になっています。二軍でやってきたことを一軍で出すつもりでやってきました。二軍の時もこれを一軍でやらないと意味がないとお話ししたと思うんですけど、それが二軍の時と変わらずに今のところは出せているかなと思います」。
ファームで取材した時に「真っ直ぐの強さとインコース」をテーマに取り組んできた。一軍の舞台でも「インコースは投げ切り方、感覚がすごく良くなってきました。ただそれだけでは一軍で抑えられない。外の出し入れとかも色々やっていい感じです」。
25歳の誕生日となった9月7日のソフトバンク戦では3-7の8回に登板し、先頭の川瀬晃を2ボール2ストライクからインコースの149キロストレートでバットをへし折るセカンドゴロ、続く三森大貴を外角の133キロスライダーで遊ゴロ、最後は甲斐拓也を外角の144キロストレートで三ゴロに打ち取った。
この日は外角をうまく使いながら、力強いストレートとスライダーの2球種でねじ伏せた。本人は「ちょっとスライダーがダメだったんですけど、真っ直ぐ主体でしっかり低めに集めることができたので良かったと思います」と反省しつつ、ストレートに関しては納得のいく球が投げられた。
「残り試合は少ないですし、どんどん投げて一人一人の役割があると思うので、自分が任されたところ、投げられる機会でしっかり抑えていきたいと思います」。現在一軍にいる左のリリーフは鈴木を始め、坂本光士郎、中村稔弥と3人いる。ただ現状一軍でシーズン通して投げている左のリリーフは坂本光士郎のみ。鈴木としてみれば、残り試合で結果を残してアピールし、来季に繋がる形で今季を終えたいところ。それが来季に向けてチームにとっても、鈴木にとっても大きな収穫になるはずだ。今の投球を継続したい。
取材・文=岩下雄太
5月3日に今季初昇格した時には今季初登板となった5月4日の楽天戦で0回1/3を投げ2失点、翌日5月5日に一軍登録抹消された。6月15日の西武二軍戦からファームで7試合連続無失点に抑え、7月4日に再昇格したが、7月6日の西武戦で1回1失点。7月15日に特例2023で一軍登録抹消となった。
過去2回一軍昇格した時と、今回では何が違うのだろうかーー。
「真っ直ぐの質が良くなってきているからファウル取れたりしている。そこは最初よりか明らかに調子が良いです」。
また3度目の昇格となった今回、与四球0という数字が示すように、ストライク先行の投球が目立つ。9月5日と7日のソフトバンク戦は1イニングを15球以内で終えた。「結果的にストライク先行になっています。二軍でやってきたことを一軍で出すつもりでやってきました。二軍の時もこれを一軍でやらないと意味がないとお話ししたと思うんですけど、それが二軍の時と変わらずに今のところは出せているかなと思います」。
ファームで取材した時に「真っ直ぐの強さとインコース」をテーマに取り組んできた。一軍の舞台でも「インコースは投げ切り方、感覚がすごく良くなってきました。ただそれだけでは一軍で抑えられない。外の出し入れとかも色々やっていい感じです」。
25歳の誕生日となった9月7日のソフトバンク戦では3-7の8回に登板し、先頭の川瀬晃を2ボール2ストライクからインコースの149キロストレートでバットをへし折るセカンドゴロ、続く三森大貴を外角の133キロスライダーで遊ゴロ、最後は甲斐拓也を外角の144キロストレートで三ゴロに打ち取った。
この日は外角をうまく使いながら、力強いストレートとスライダーの2球種でねじ伏せた。本人は「ちょっとスライダーがダメだったんですけど、真っ直ぐ主体でしっかり低めに集めることができたので良かったと思います」と反省しつつ、ストレートに関しては納得のいく球が投げられた。
「残り試合は少ないですし、どんどん投げて一人一人の役割があると思うので、自分が任されたところ、投げられる機会でしっかり抑えていきたいと思います」。現在一軍にいる左のリリーフは鈴木を始め、坂本光士郎、中村稔弥と3人いる。ただ現状一軍でシーズン通して投げている左のリリーフは坂本光士郎のみ。鈴木としてみれば、残り試合で結果を残してアピールし、来季に繋がる形で今季を終えたいところ。それが来季に向けてチームにとっても、鈴木にとっても大きな収穫になるはずだ。今の投球を継続したい。
取材・文=岩下雄太