「なんとか取り返そうと思っていま頑張っている」
ヤクルトが広島相手に2-1で競り勝ち、カード初戦を勝利で飾った。
ヤクルト先発のサイスニードは2回、坂倉将吾にライナーでライトスタンドに運ばれ1点を失うも3回、広島先発の玉村昇悟に対し先頭の塩見泰隆のデッドボールから、ホセ・オスナのセンター前ヒットでチャンス拡大。続く山田哲人のダブルプレーの間に三塁ランナーが生還しまず同点とし、4番の村上宗隆がフルカウントからスライダーをレフトに第27号となるソロホームランで逆転に成功した。
その後は両軍の投手陣が踏ん張りスコアに0が並び続け、最終回マウンドへ上がった守護神の田口麗斗も、一死一・三塁のピンチを迎えながらも最後は併殺でゲームをこのまま終わらせた。
ヒーローとなった村上は「チーム状況も今こういう形で負けてるんですけど、今日もたくさんのお客さんが神宮球場に足を運んでくれてたくさんの声援を送ってくださるので、残り試合少ないですけど1つでも多く1本でも多くホームラン打ちたいなと思いますし、1勝でも多く勝ち試合を見せれるようにがんばります。残り少ないですけど応援よろしくお願いします」と熱心なファンに感謝の言葉を残した。
12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた谷繁元信氏は「村上が9月3本目のホームラン。前半戦の状態が悪すぎたので、どうしてもみんな村上が打っていないというような感じになりがちなんですが…」と実は27本とリーグ2位のホームラン数にも着目すると、解説として出演した笘篠賢治氏も「チームの勝利に直結する打点も取っているんですよね」と同意。谷繁氏は「去年は三冠王があるんでどうしてもそうなってしまうんですけど、村上は村上でなんとか取り返そうと思っていま頑張っている」と労っていた。
2年連続の優勝から5位と低空飛行を続けているヤクルトだが、4番の最後まで諦めない姿は解説陣にはしっかりと届いているようだった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』