「リリーフ陣の勝ちパターンが固まりつつある」
中日がDeNAに3-1で僅差のゲームを勝利し、鬼門・横浜スタジアムで今季2勝目を挙げることに成功した。
中日の涌井秀章と、DeNAの大貫晋一の先発が5回まで1点も許さぬ好投をみせたが、6回に2死から石川昂弥がスライダーを左中間に運ぶ2ランで先制。9回にもダヤン・ビシエドのソロで加点すると、その裏のピンチも佐野恵太のタイムリーだけで抑え、3?1で逃げ切った。
この日は中日のリリーフ陣が機能した。6回に先発涌井がマウンドを降りたあとの7回はマイケル・フェリスがDeNAの強力クリーンアップを三者凡退でピシャリ。8回は松山晋也が自慢のストレートとフォークで無失点で流れを渡さず、9回はライデル・マルティネスが約1ヶ月ぶりに失点するも1点で収め、リーグトップタイの31セーブ目を挙げた。
12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた谷繁元信氏も「先発の涌井もかなり頑張ったんですけど、そのあと7、8、9回を受けたリリーフ陣の勝ちパターンが固まりつつあるなという感じの投手起用でしたね」とし「今日は7回フェリス、8回松山、9回マルティネスでしたけど、ここに左の齋藤(綱記)も入ってくる可能性もあるんですけど、これが決まるとね、もちろん点を取らなくてはいけないんですけれども、6回まで先発が踏ん張ればということになる」と盤石のリレーをみせたリリーバー達に熱視線。
この日解説者として出演した斎藤雅樹氏も「松山くんは非常にいいですよね」とこの日で18試合連続無失点中の右腕に注目。もう一人の解説者の笘篠賢治氏も「こうなれば攻撃の戦い方もはっきりと確立してくる」と戦略面でも好循環になってくると分析した。
理想的な試合運びで勝利を掴んだこの日の中日。最後に谷繁氏は「2年連続最下位ですけれども、ヤクルトとも近いんでね。最悪ひとつでも順位を上げられるように」と元監督目線で期待していた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』