「ホームラン絶対ダメなケース」
4位の楽天は痛恨の逆転負け。2位・ロッテとのゲーム差は「4」に広がった。
楽天打線は1点を追う3回、先頭の1番・小深田大翔が右翼への三塁打でチャンスメイクし、一死後、3番・島内宏明の中前適時打で同点。6回は5番・辰己涼介の中前適時打で逆転すると、さらに8番・小郷裕哉の二ゴロに間に加点し3-1とリードを広げた。
先発の則本昂大は初回に1点を先制されるも、2回以降は5イニング連続無失点。しかし2点リードの7回、三塁・阿部の失策からピンチを招き、二死一、三塁でロッテの1番・荻野貴司に痛恨の逆転3ランを左翼席へ運ばれた。攻撃陣は7回以降、追加点を奪えず、7回7安打4失点(自責点1)で6敗目(7勝)を喫した。
12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説として出演した笘篠賢治氏は則本のピッチングについて「7回に味方のエラーでちょっとリズムを崩しかけたところをしっかりとカバーするピッチングでツーアウトとまでこぎ着けたんですけど、初球ですよね。ここまでまだ今シーズン、ホームランを打っていない荻野君とはいえ、やっぱり最悪のケースは常に考えておかなきゃいけませんよね」と指摘。
「ヒットで1点差というのはまだしもホームラン絶対ダメなケースですよね。ホームランバッターが打席に立っているのであれば、より警戒して攻めているはずなんですけど、まあ1番の荻野君ということでね。スッといってしまったあの一球がね。これはやっぱり注意すべきだったんじゃないかなと。打たれた後で後悔してるんじゃないかなと思いますよね」と勝負所での失投を悔やんだ。
MCを務めた谷繁元信氏は「映像見てもらったら分かると思うんですが、あの初球にキャッチャーが真ん中に構えているんですよ。あの場面が試合のポイントじゃないですか。まず入り球でキャッチャーが真ん中に構えるというのはないと思うんですよ。ちゃんと(注意して)コースに構えないといけないですよ。ちょっとそのへんの注意力がなかったことは感じましたね」とバッテリーの配球について苦言を呈した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』