「正直2ケタ勝つとは思っていませんでした」

　阪神は14日、本拠地での巨人戦に勝利して18年ぶり6度目のセ・リーグ制覇を決めた。

　優勝決定後、6度宙に舞った岡田監督は「まさか9月にこんなに強くなるとは思っていなかった。ちょっと勝ち過ぎましたね。ちょっと早いかもわからないですけど、みんなが力をつけた。選手のおかげ」とコメント。

　最後は「きょうで“アレ”は封印して、みんなで“優勝”をわかち合いたいと思います」と語り、場内は割れんばかりの拍手に包まれた。


　悲願のセ・リーグ制覇を成し遂げた阪神について、14日に放送したCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、解説陣が選ぶ“今季のMVP”がそれぞれ発表された。

　解説者の谷沢健一氏は投打の2人を選抜。「たくさんいて困ってしまうんですけど、まずは3年目の村上頌樹でしょうね。ファームでは実績を作りながらなかなか一軍に上がれなかったんですけど、今季は開幕からローテーションをしっかり守ってしっかりここまで投げ切りましたね。正直、2ケタ勝つとは思っていませんでした」とし、ここまで10勝5敗、防御率1.76と抜群の安定感でチームの新たな柱となった右腕の名前を挙げた。

　続けて「野手ではやはり佐藤輝明でしょうね」とコメント。「外野なのか、内野なのかふらふらしている時期もありましたけど、今季からサードに固定されてバッティングも自然と良くなった。タイミングの取り方が非常にしっかりしてきた印象があります。打率はまだ.250ですけど、良い場面でのホームランがたくさん出ましたよね」と述べ、左の大砲の活躍を称えた。

　若手の活躍が原動力となり、18年ぶりにセ・リーグの頂点に立った阪神。更なる目標“日本一”に向け、ポストシーズンも若虎の躍動から目が離せない。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』