キレキレフォークの奪三振ショー！

　西武は17日、本拠地でのロッテ戦に3－2で勝利。先発した隅田知一郎は6回を2安打無失点に封じる力投で二桁勝利にリーチを架ける9勝目を挙げた。

　試合前の時点で5試合連続6回以上を投げているなど夏場以降も安定した投球を続けている隅田は、この日も初回から三者連続三振に抑える上々のスタートを切るとその後もテンポ良くスコアボードに「0」を並べていく快投を披露する。

　3点リードで迎えた5回には一死から連続四球と安打でこの日唯一のピンチを招いたものの、後続をいずれも凡打で無失点に凌ぎ勝利投手の権利を獲得。続く6回もマウンドに上がると三者凡退に凌ぎ、6回89球無失点、2安打8三振3四球の内容でこの日はマウンドを後にした。

　その後チームは9回に1点差まで詰め寄られたものの、代役守護神のブルックス・クリスキーがリードを守り切りゲームセット。

　接戦を制し4位楽天とのゲーム差を縮めた西武だったが、その中でも同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』ではロッテ戦初勝利を飾った若き左腕エースの投球が話題に。

　成長著しい2年目24歳について、出演した平松政次氏は「（1勝10敗の）昨年からは大分変わりましたね」と開口一番称賛すると、続けて飛躍を遂げた要因として「昨年はスピード、球速で抑えようという力みがありましたけど、今年はフォークにチェンジアップでかわしている。そこのコントロール、キレが非常に良くなった」と“投球スタイルの変化”を解説。

　直球主体でがむしゃらに打者に立ち向かっていく投球から、変化球の質を高めて相手を幻惑させる投球術を手に入れたと成長の理由を語った。

　試合後はお立ち台で「ここまで来たらチャンスがあれば達成したいと思いますし、初回から今まで通りのピッチングをしっかり出来たら」と二けた勝利への意気込みを語った隅田。

　辛酸をなめた昨季からの飛躍を果たし、さらなる進化を遂げていく獅子の背番号「16」のピッチングに今後も注目していきたい。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』