「点差以上にオリックスの強さが見えた」
首位オリックスが2位ロッテとの接戦を制し、ついに優勝マジックを2とした。
オリックスは1回、杉本裕太郎のタイムリー二塁打でいきなり2点先制。ロッテも3回に藤岡裕大の二塁打で1点を返すも、6回にはセデーニョのタイムリーヒットで再びリードを2点に広げた。ロッテも9回に安田尚憲のホームランで1点差に詰め寄るも反撃もここまで。3-2でオリックスが勝利した。
この日も売出し中の先発・東晃平が7回を投げ抜き、110球、被安打5、与四死球2、奪三振5で失点も最少失点に抑え今季6勝目をマークした。
お立ち台で東は「初回が大事だなと思って、いつもより腕を振って投げました」と振り返りながらも、同じくヒーローとなった杉本裕太郎に「エスコンではエラーっぽいこともあったんですけど、今日は打ってくれましたんでよかったです」とジョークを飛ばし、ファンの爆笑を誘う強心臓ぶりも発揮した。
プロ初勝利から7連勝で球団記録を更新した東に対し、19日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した齊藤明雄氏は「先発として7連勝ですからね。それだけのボールをしっかり投げ込んでいる」と評価。
この日の投球には「ストレートも当然走っていたのですが、ツーシーム系、もしくはチェンジアップが落ちるんではなくてちょっとスピードが抜けているんですよね。だからバッターが打たされてしまっている。いい緩急の使い方ができたのかな。時折投げるカーブでも緩急が使えてます」と最速155キロのストレートと変化球のコンビネーションを称賛した。
さらに「一番いいのはストライクゾーンで勝負できる球を色々もっているという感じに見えましたね。マウンド上でフォアボール出すよりは打たれたほうがいいと、野手の人が守りやすいのではいう感じで投げているのではないかと感じましたね」と逃げないピッチングも結果を出している原因だと説いた。
MCを務めた谷繁元信氏も「点差以上にオリックスの強さが見えた」と唸った一戦。20日に地元胴上げが実現しそうな勢いを感じた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』