2023.09.21 18:00 | ||||
阪神タイガース | 3 | 終了 | 5 | 読売ジャイアンツ |
甲子園 |
「まだ気持ちが定まっていない」
巨人は21日、敵地での阪神戦に5-3で勝利。今年最後の伝統の一戦を勝利で飾ったが、9回に登板した大勢が打者3人を相手に2本塁打を浴びるなど、一死も取れずに3点を失ってマウンドを降りた。
5-0で迎えた9回表、セーブシチュエーションではなかったものの、原辰徳監督はこれが復帰2戦目となる大勢をマウンドに送る。ところが、先頭のヨハン・ミエセスに直球を捉えられバックスクリーンに叩き込まれると、続く大山悠輔にも初球の152キロをはじき返されて二塁打を浴びる苦しい展開に。
なんとか踏ん張りたい大勢だったが、佐藤輝明にも甘く入った変化球を右翼ポールまで運ばれて2ランを被弾。2点差となったところでベンチはたまらず投手交代を告げ、大勢は打者3人を相手に3安打(うち被本塁打2)で3失点という内容で降板となった。
その後は代わった中川皓太が0点に抑えて逃げ切った巨人だったが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた野村弘樹氏は「勝ちはしたんですけど、心配なのは大勢ですよね。2試合続けてやられているので……」と不安定な投球を続ける守護神の状態を心配する。
同じく出演した大矢明彦氏も「自分で何をやっているのか分からないくらいの打たれ方でしたね」とこの日の投球を評すると、続けて復帰後2イニングで計4失点と“らしくない”姿に陥っている原因については「今はもう本人が自信を無くしている段階だと思う」と2年目・24歳の胸中を推察。
重ねて「今は投げろと言われているところでとりあえず投げているけど、まだ気持ちが定まっていない。1球1球の勝負の所まで行けていないと思うし、とにかく投げるという形だけだと思いますよ」と語り、新人最多タイ記録の37セーブを挙げた昨季と同じポジションながら投球が不安定な原因として“マインドセット”の差を強調した
現在4位のチームにとって、絶対的守護神の復帰は明るいニュースだったものの、本領発揮にはもう少し時間がかかりそう。昨季の輝きを取り戻し、逆転Aクラス入りを果たす為にも、守護神の復活が待たれる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』