今季10本中6本を巨人戦で記録
広島は23日、敵地での巨人戦に7-3で快勝。3位のDeNAが敗れたため、ゲーム差を「2」に拡大してクライマックスシリーズの本拠地開催に大きく前進した。
12安打・4発と活発だった打線の中で、2本塁打を含む3安打3打点と躍動したのが「6番・右翼」で先発出場した2年目の末包昇大だ。まずは同点に追いついた直後、なおも二死二塁というチャンスで打席を迎えると、菅野智之の変化球に泳ぎながらも食らいついてセンター前に落とす適時打。勝ち越し点をもたらす。
さらに4-3で迎えた7回表は、先頭で菅野の初球のツーシームを迷いなく強振。打った瞬間にそれと分かる9号ソロをレフトスタンドに叩き込んだと思えば、8回表の第4打席も4番手タイラー・ビーディの落ちるボールをすくい上げてもう一発レフトスタンドへ。2打席連発で今季の本塁打数を2ケタ・10本に乗せた。
試合後のお立ち台では、「東京のカープファンに2本も届けられて、最後の最後で良かったかなと思います。CS、広島で待ってます!」と声を張り、東京ドームに詰めかけた鯉党から大歓声を浴びていた。
23日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した福留孝介氏は1本目の本塁打について「インサイドのツーシーム。これを初球から狙って仕留めましたよね。本当に良いバッティングをしました」と称賛。
同じく番組に出演した五十嵐亮太氏も「チームが負けられないところでこういった勝ち方ができるのは大きい。この後の流れにも繋がってきそうな良い勝ち方でしたね」と語り、復帰したメンバーがいる中でもアピールを求められる若手が奮起を見せ、チーム全体で勝ち取った一勝の価値を強調した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』