2023.09.27 18:00 | ||||
北海道日本ハムファイターズ | 2 | 終了 | 4 | 千葉ロッテマリーンズ |
エスコンF |
「指導者としても活躍してくれる」
日本ハムの谷内亮太が27日、自身の引退試合となったロッテ戦(エスコンF)に「7番・三塁」で先発出場。先制適時打を放つなど攻守で躍動し、通算11年のプロ生活に幕を下ろした。
谷内はユーティリティープレーヤーらしく、2回は一塁、3回は二塁、4回は遊撃、5回は右翼と1イニングずつポジションを変更。打席では0-0で迎えた2回、二死三塁のチャンスで鮮やかな中前適時打を放ち先制点をもたらした。
右翼を守っていた5回表に、ロッテの先頭打者・茶谷健太が出塁したところで交代し、ベンチに下がる際は全選手と握手やタッチを交わし、最後は新庄監督と抱き合った。
試合後には引退セレモニーで「たいした成績も残せず、中途半端な選手である僕にも球場で声援を送ってくださり、背中を押していただきました。自分の実力以上のプレーが何度も出たのはファンの皆様のおかげだと思っています」とファンに対し感謝の気持ちを伝えた。
11年間の現役生活に幕を下ろした谷内について、27日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した平松政次氏は「一軍、二軍を行ったり来たりとたくさん苦労をした選手だと思いますし、レギュラーとして活躍した選手ではなかったですけど、ユーティリティープレーヤーとしてどこでも守れる、そして人間的にも真面目な性格が監督やコーチに信頼されてきたのかな思いますね」と谷内についてコメント。
また同番組に出演し、谷内がヤクルト在籍時の監督でもあった真中満氏は「谷内が入団した時に、二軍の指導者をやっていたんですけど、谷内のおかげでイースタン・リーグを優勝できたんですよ」と二軍監督時代のエピソードを話すと
続けて「レギュラーを取ったり、目立ったプレーをする選手ではないんですけど、チームとして必要な気の利いた選手でしたよね。人間的にも素晴らしい男なので指導者としても活躍してくれると思います。ヤクルトと日本ハムで谷内の取り合いになるのではないかと私は考えております」と谷内の人間的な部分にも触れ、今後の指導者としての期待も込めた。
ヤクルト、日本ハムと2球団を渡り歩いた守備職人・谷内亮太。チームメイトによる胴上げで6回宙を舞い、現役生活に別れを告げた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』