真中氏も「投げっぷりの良さ」に熱視線
中日は29日、敵地での広島戦に4-1で快勝。5位・ヤクルトにゲーム差なしまで接近し、最下位脱出が現実味を帯びてきた。
先発したドラフト1位ルーキーの仲地礼亜が序盤の3イニングを無安打・1四球で無失点に抑える好投を見せると、打線は3回に細川成也とダヤン・ビシエドの適時打で2点を挙げ、5回にも石川昂弥の適時打が飛び出して3-0とリードを拡げた。
援護を受けた仲地は勝利投手の権利がかかった5回に3四球で二死満塁という大ピンチを招いたものの、最後は相手の代打の切り札・松山竜平を二ゴロに仕留めてスコアボードにゼロを刻む。その後、6回に再び四球絡みでピンチを作ったところで降板となったが、広島打線を1安打に封じて無失点の力投を見せた。
試合後、お立ち台に登ったドラ1右腕は「勝ててうれしいなと思ってます」と第一声。5回の大ピンチには「自分のボールを投げるしかなかったので、割り切って腕を振ることだけに集中しました。自分で出したランナーだったので、なんとしてもゼロで帰りたいなと思って、ゼロで帰れてよかったです」と振り返り、最後は7月26日以来のプロ2勝目に笑顔を見せた。
29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた高木豊氏は22歳右腕について「投げるたびに良くなっている」と印象を述べ、同じく番組に出演した真中満氏も「真っすぐの質が良い。まだ細かいコントロールという感じではないんですが、しっかりと腕を振ってストライクゾーン目がけて投げ込んでいる」と投げっぷりの良さを高評価。「これからもっと良くなる可能性は十分にある。今日は良い勝ち星となったんじゃないですかね」と2カ月ぶりの白星を祝福した。
また、坂口智隆氏も直近であった梅津晃大の復活星にも触れながら、「本当に良い投手がたくさんいるチームだなと。またレベルの高い投手が出てきたなと思います」と最終盤に若き投手たちが良いアピールを続けている点を強調。来季の逆襲に向けて、好材料が増えている現状に期待を寄せた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』