最終戦の巨人戦に勝利すれば地元CSが決定
DeNAが中日に完封勝ち。広島が阪神に敗れたため、4日の巨人戦に勝利すれば地元CS進出が決まる大きな勝利を手にした。
この日は先発の大貫晋一の好投が光った。初回をわずか6球、三者凡退で立ち上がると、味方打線も2回までに3得点と大貫を援護。その後は積極的に仕掛けてくる中日打線を抜群の制球力で翻弄し、8回まで散発の2安打、セカンドを踏ませぬ快投を披露した。9回にもマウンドに上り、先頭に死球を与えたが続く岡林勇希をレフトフライ、オルランド・カリステを併殺網に引っ掛け試合終了。9回を被安打2、奪三振3、94球の無失点で“マダックス”を完成させた。
1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した平松政次氏は「今日勝ったら4日の巨人戦は東(克樹)が投げて行けるぞと言ったところで、これだけ0点で抑えてくれると監督も本人もエッっていう、不思議なところがあったかなと思いますよね」と大一番で想定以上のピッチングだったと解説。また奪三振は3ながら凡打の山を築かせたことに「打たせて取る、楽に投げるといったところで、一つ大人になったかなというようなピッチングですよね」と省エネピッチも称えた。
残すは10.4の巨人戦のみ。勝てば2位、負けるか引き分けで3位となることに平松氏は「一番勝っているピッチャーがいるんだから。16勝して2つしか負けていない、いま12連勝している、そういう状況の一番調子のいいピッチャーを持っていることはむちゃくちゃ有利でしょうね。点をなかなか取られないですから、2~3点取れば勝ちにつながり、14日からやるCSは(横浜)スタジアムで」と今シーズンエースクラスの働きをした東克樹の存在が大きいと分析。
同じく解説の坂口智隆氏は「投手力もあるんですけれども、爆発力のある攻撃陣もあるチームだと思うので、最後の戦いが似合うチーム、なにかしてくれるような気がします」とラストにこそ力を発揮するのではと推測した。
しのぎを削ったCS争いの最終章。10.4から目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』